
(Google翻訳)
ヴェルディ:第1回十字軍のロンバルディア人 / 第3幕:前奏曲
Orchestra: Filarmonica della Scala
Conductor: Riccardo Chailly
Composer: Giuseppe Verdi
Lyricist: Temistocle Solera
Non Lyric Author: Tommaso Grossi
Chorus: Coro del Teatro alla Scala di Milano
Orchestra: Orchestra del Teatro alla Scala di Milano
Conductor: Riccardo Chailly
Composer: Giuseppe Verdi
Lyricist: Temistocle Solera
Non Lyric Author: Tommaso Grossi
Chicago Symphony Chorus
Chicago Symphony Orchestra
Conductor: Sir Georg Solti
Composer: Giuseppe Verdi
Lyricist: Temistocle Solera
Non Lyric Author: Tommaso Grossi
Choir, Chorus: Coro del Teatro alla Scala di Milano
Chorus: Coro del Teatro alla Scala, Milano
Orchestra: Orchestra Del Teatro Alla Scala Di Milan
Orchestra: Orchestra del Teatro alla Scala, Milano
Conductor: Riccardo Muti
Librettist: Temistocle Solera
Composer: Giuseppe Verdi
AI による概要
(Librettistとは、オペラやオペレッタなどの舞台作品において、音楽に合わせて歌われる歌詞(リブレット)を作成する人のことです。つまり、歌詞の作者のことを指します。)
〘 … 今回は、ヴェルディ作曲、第4作目のオペラ「第1回十字軍のロンバルディア人」です。長いタイトルですね。イタリア語では「I Lombardi alla Prima Crociata」なので、ロンバルディと、最初の方を取って、呼びます。
ロンバルディアとか、ロンバルド、色々な呼び方があるのですが、北イタリアにある地方を指します。ミラノを含んでます。
十字軍は、世界史の授業でもおなじみの言葉かと思いますが、大まかに言うと、11世紀末、当時のローマ法王がヨーロッパ諸国に呼びかけました。
「聖地エルサレム(この頃はイスラム勢力の支配下にあったのですが)を取り返そう、奪い返そう」と呼び掛けたもので、第1回十字軍から第7回まで、あしかけ200年に及んだ軍の遠征のことです。
で、このオペラ、前作「ナブッコ」(https://tenore.onesize.jp/archives/86 ) で確立された、ヴェルディの力強くて壮大な、繊細でまた少し哀しげな、音楽の魅力にこれまた溢れた作品です。中世の頃の騎士のお話なので、ちょっとRPGみたいな世界観でもあるのかな、と思います。
では、それまでのヴェルディの人生についてお話します。
前作「ナブッコ」は、スカラ座始まって以来の再演記録を打ち立てる大ヒットとなりました。スカラ座支配人のメレッリとしては、またこのような大ヒットを当然望んで、
「いやぁヴェルディ君、次もナブッコと同じ台本作家のソレーラと組んでやってくれないか」
と依頼してきました。
このソレーラ、前作「ナブッコ」の時にお話しなかったのですが、相当破天荒な人物でした。イタリア独立革命運動に身を投じたり、イタリアを出てスペインの宮廷に仕えたり、エジプトで警察官になったり。
モーツァルトと組んで色んな名作を作った台本作家ダ・ポンテという人もいるのですが、彼も相当に破天荒で、よくソレーラはダ・ポンテに例えられたようですね。この後もいくつかの作品でヴェルディと一緒に作品を作っていくことになります。
「ナブッコ」で得た成功体験を、今回もふんだんに取り入れようと、ソレーラは考えました。「ナブッコ」があのようにヒットしたのは、オーストリア政府に支配されていたミラノの観衆が(「ナブッコ」を観ることで)民族意識を高揚させて、「ナブッコ」で圧政に苦しんでいたヘブライ人への共感でヒットしたんじゃないか、と思ったので、今回の「ロンバルディ」でも、相当そういった要素を入れようとしたんですね。
虐げられた状況から解放されるということ、合唱がすごく活躍する、「ナブッコ」の「行け、想いよ、黄金の翼にのって」という名曲があるのですが、そういった合唱曲もしっかり用意しますよ、と。
で、お話がロンバルディアですから、ミラノを含む地方のお話なので、ミラノの民衆にとっては地元感もあるわけですね。ヒット要素が満載です!
しかし、ミラノを支配していた当時のオーストリア政府に、どうも目をつけられたようでですね、「ナブッコ」が相当な人気を博して、民衆が騒いでいるようだと。オーストリア政府への不満も噴出しているようだ、これは危険だ。どうも次の作品も、また「ナブッコ」みたいな宗教的要素が入った作品らしい。
当時のミラノの政治的トップに据えられていたのは、キリスト教の枢機卿という偉いお坊さんだったので、ちょっと文句をつけてきたのですね。
「どうも次の作品には、舞台上でキリスト教の儀式シーンがあるらしいけど、そんなのやっちゃダメだよ!」
で、警察署に圧力をかけたんですね。上から圧力がかかった警察署長はヴェルディや支配人メレッリ、台本作家ソレーラを呼び出して、注意するんですね。
しかしヴェルディとしては、
「音楽もほとんど完成しているので、そういった、そのシーンをカットとか、そういうことは応じられません。」
ヴェルディ先生、断固拒否します。
この警察署長も、オペラが好きな人だったようで、
「じゃあわかった。ここの言葉をちょろっと変えればいいよ」
と譲歩してくれました。
ヴェルディも「まぁ、それなら」と応じて、この件は一件落着。
この後もヴェルディは、色んな作品で見舞われるのですが、政府による検閲との闘いの始まりなのですね。… 〙


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