金融小説です。
都市銀行、投資銀行、ヘッジファンドを渡り歩き、
現在は香港でもぐりの金融コンサルタントをやっている主人公。
ある日、5億円を海外に送金したいという日本人女性に、
会社の設立、タックスヘイブンでの口座の開設、私書箱サービスなどを
組み合わせた脱税方法を伝授。
ところが、数ヵ月後、見知らぬ男から連絡があり、
その日本人女性が50億円を送金して行方不明になっていると告げられる。
5億円ではなく50億円…。
50億円のありか求めて、香港と東京でさまざまな人物が暗躍します。
主人公がカッコイイし、とっても面白いストーリーでした。
合法的な手段から違法なやり方まで、
いろんな資産運用が登場するところも楽しめました。
大切な書類が入った社用車を修理に出してしまったため、
急いで戻すように依頼すると、なんと戻ってきたのは別の車。
上司に頼まれ、入社4年目の主人公が、
社用車に搭載されているGPS信号を追跡すると車はなぜか船の中に。
確認のため、停泊している船に乗り込むと、船が出港。
しかも、その船が密輸船だと分かり、
身の危険を感じ船内に隠れることに…。
出るに出られず、2週間後…。
密輸船が海賊に襲われる。
近くを通りかかった老人に助けられ、連れて行かれた先は「ソマリア」!
いたるところで銃撃戦が起こる国。
しかも、通信手段はナシ。
なんとか日本に戻ろうとするも、様々なトラブルに巻き込まれ…。
うーん、あまりストーリーが好きになれませんでした…。
容疑者や被害者のペットを保護する「動植物管理係」が活躍する第2弾。
今回は長編です。
新興宗教団体の捜査を指揮していた管理官が銃撃され、
警視庁に緊張が張り詰める中、都内でスズメバチが人を襲う事故が連続して発生。
「動植物管理係」の2人がスズメバチの捜査をすることに…。
元捜査一課の鬼警部補と動物にやたらと詳しい女性巡査のコンビが、
鋭い推理力で捜査を進めていくと、スズメバチを使った新興宗教団体の恐ろしい計画が…。
前作同様、動植物管理係のコンビがとっても面白かったです。
小鳥を愛した容疑者