Towards the Universe....

~Miyuki Ito-Composer's Life~

「火車」著:宮部みゆき/Miyabe's Kasha

2009-09-02 10:25:20 | Weblog
月末っていうのは、どういうわけか締め切りに追われてばたばたしてしまいます。なぜ、月末って毎回、落ち着かないのでしょうね? というか、どうして月末に来る前に物事を終えられないのか? 物事に手を付けられないのか? 月末周期を早くしてもらえば、もうちょっと時間配分がうまくいくのだろうか??と考えつつ。

そんなわけで、久しぶりにコンピューターでFinale, Protoolsを使って仕事を終えてほっとしてます。イタリアにも無事にスコアを見直して最終フィナーレファイルを送り、ダンス用に私の作品を3分に編集してほしいという要望にも応えプロツールで久しぶりに使い、未だ試みた事にない自分の作品を解剖して2作品を3分に組み立て直しました。世の中あり得ないと思っていた事も実際に試みてしまうとありえてしまうんだあと。取り急ぎ、待たせていた仕事を終えてほっとしているところで9月が始まってます。

夏は2日に一冊を目標?!(絶対に無理ですが)人に勧められてもらった宮部みゆきの「火車」を2日で読み終えました。宮部みゆきの名前はよく聞いていたのですが、読んだのはこの本が始めてです。この本はミステリーです。結構、分厚い本ですが、読みやすくあっというまに結末が知りたくて読み終えました。特別すごい内容だとか、凝ってるというわけではないですが、ありそうな事件だけに心理的な恐怖がおこりました。人間は自分が一番大切で、自分を守るためなら何でもしてしまうところが怖いです。道徳的な正義って簡単に壊れてしまうものなんだと。他人と深く関わらないで生活しようと思えばできる現代社会において、他人を信じる事ができず自分を主張せずに孤立してしまえば、心理的に狂って自分の世界のみで生きることになってしまうようになりますよね。ほとんどの関わってる人について、見かけだけで内面を知らないっていうことはこの社会で多いですよね。他人とはなるべく深く関わらないっていうのが、悲しいかな特に日本の現代の都会社会の風潮ですよね。。。

実際、ニューヨークに住んでたときを思うと、西洋人は自己主張をいつもして、いつも何かしらに文句を言っていますが、それでもってコミュニケーションをうまくしてたような。文句もひきずらないでその場での相手とのコミュニケーションで終わり相手をよりよく知るチャンスに。ニューヨークに住みはじめた時に友人に言われたのが、文句を英語で言えるようになれば、英語でのコミュニケーションOKということだよって。確かに、ニューヨーク生活は、文句のコミュニケーションで毎日の生活をよりよくって感じでしたね。自分の好みの本ではなかったのですが、この本を読んで色々と日本人について考えてしまいましたね。

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