はと@杭州便り

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家長会(jiazhanghui)

2011-10-14 22:39:57 | 幼稚園小小班(年小小組)
幼稚園の家長会(保護者会)のため、半休を取る。

共働き家庭の多い中国で、金曜午後1時半から、という時間に保護者会を開く幼稚園もどうよ?と思うが、保護者会はいつも平日。それも前日くらいになっていきなり通知が来るので大慌て。
それでも出席率は非常に高く、お父さんの参加も多い。
子供の保護者会>仕事 と思っている保護者がたくさんいて、また会社もそれを受け入れてくれるのだと思う、多分。

あいにく相方は出張中。ユキは相変わらず午前中で帰宅させているので、今回は私一人で参加した。

保護者会ではまず、幼稚園のある日の一日を記録したビデオを鑑賞しながら、先生が気が付いた点を分析。
なんせ2~3歳児が22人も集まれば、色んなことが発生するわけで。
しかも月齢や体格による個人差も大きくて、まだ自分で上手に歩けない子や(歩き方がフラフラしている)、すべり台(すごく低い)に一人で上れない子、それにみんなが一緒に体操していても全く参加せず椅子に座ったままの子もちらほら。

おもちゃを奪い合って大泣きする子、わけもなく隣の子の頭を叩く子、先生の話を全く聞かず全然違う行動をする子、何故か自分の靴をしきりに脱ぎたがる子、家から持ってきたぬいぐるみをずっと抱っこしたまま、落としたり取られたりしたらパニックになる子…、先生方は本当に息つくヒマもなく対応に追われているのだが、あまりにも面白くて失礼だが笑いをかみ殺すのに必死だった。

園での一日(今のところまだ半日)のスケジュールは思ったよりも細かく決められていて、
朝9時にビスケット+牛乳の軽食タイムから始まって→トイレ+手洗い→室外遊び→室内遊び→コップで水を飲む+片付け→先生のお話を聞く(静かな遊びをする)→11時にはもう給食、で各活動はどれも15分から長くても30分くらい。この時期の子供たちは集中力が続かないから、一つの遊びに多くの時間を設定できないそうで、先生方の苦労がうかがえた。



室外遊びはこの屋上のスペースで。
ユキのクラスはまだ小さいからということで園庭を使わせてもらえず、このスペースで遊んでいるらしい。
土に触れる機会がなくて残念だけど、大きい子達と遊具の取り合いをしたりすることもないし、先生の目も行き届くのでこの方が安全という判断なのだろう(多分)





その後先生から保護者へ色々な注意があったのだが、日本では信じられないような注意も。

●服をたくさん着せすぎないで下さい。今の時期なら3枚くらい着せれば十分です。
A君は毎日7枚も服を着ています。しかもどれもとても分厚くて、これでは動くのも不自由です。気をつけてあげてください。

●階段の上り下りはできるだけ自分でさせてください。下の階に下りて活動するとき、全く自分で下りようとせず抱っこをせがむ子達がいて、先生は両腕に2人抱えて下りることもあります。足腰の発達にも良くありません。

●トイレに連れて行っても自分でズボンを下ろせない、または終わってからズボンを上げようとしない子がいます。自分で上げるように言っても「先生、上げて~」と言います。きっと家でもそうしているのでしょうが、幼稚園では困ります。自分でさせるように家でも練習してください。

●手を使って紙を裂けない子がいます。恐らく家ではさせていないのだと思いますが、紙を裂いたり折ったりするのは手や脳の発達にとても有効です。家でもぜひやらせてください。

●これから寒くなるので、男の子には必ず股割れズボンをはかせてください。こちらもトイレがさせやすいし、何より風邪をひく心配がありません。

ズボンの下には必ずパンツをはかせてください。ズボンを3枚はかせていてもパンツをはいていない子がいます。性器の発達によくありませんし、第一不衛生です。必ずパンツを買ってはかせてください。

●女の子にはスカートをはかせないで下さい。遊具で遊ぶとき危険です。またタイツもはかせないで下さい。お昼寝のときに脱ぎ着が大変になります。

●皆朝のビスケットは喜んで食べますが、給食はあまり真面目に食べません。まだ一人でスプーンを使って食べられない子がいます。家でも自分で食べられるように練習してください。

●お片づけができない子がいます。全部はできなくても少しでもいいですから、家でお片づけをさせてください。

…と、だいたいこのような内容だった。親にとっては耳の痛いお話もたくさん。
…しかし、服を7枚着せている+しかもパンツをはかせていない、というのは一体
しかも「股割れズボン」を推奨されてしまった
ああユキが女の子でよかった。男の子だったら「股割れズボン」を買いに走らないといけないところだった

今学期の目標は:集団の中でのルール意識をもつ/先生のお話を聞けるようになる/自分から進んで遊びや工作をする の3つ。

そして、親の方にも宿題が。
●毎月月末に幼稚園から「成長記録手帳」(先生のコメントつき)という冊子が渡されるので、親のほうもその月の家での成長の記録を記入して月初に提出すること。

●子供たちの使う紙球(新聞紙を丸めてテープで巻いたボール)、バドミントンの羽(リボンをつけること)、ペットボトルで作ったマラカスを家で作って提出すること。

●クラスで使うティッシュペーパーを3パック、ウエットティッシュを1パック持参すること。

●クラスで読む本を家から2~3冊持参すること(読み聞かせの時間に使う)。

最初の2つはわかるが、後の2つは日本ではちょっと不思議に思われるかも。
幼稚園で使うティッシュやウエットティッシュは備品として園で購入するものとばかり思っていたのだが、どうやら違うらしい。

そして本。そういえば教室には本らしいものが見当たらないと思っていたが、家から持参させるとは思わなかった。
まだ年齢の小さいクラスなので準備されていないだけなのか、それとも年長まで持参しなければならないのかよくわからないけど、絵本や読み聞かせを重視する日本の幼稚園なら、園にたくさんの本があるのが当然だと思っていたのでちょっとびっくりした。
こちらでは日本の幼稚園のような絵本の月刊誌をみんなで購読するようなサービスもないし、読み聞かせも毎日必ずしているわけではなさそう。本に関してはできるだけ家で読んであげるようにしなければ…と思う。

そして食事前にいつも子供たちが見ているビデオは…ナント中国版「しまじろう」!!
一瞬「これって手抜きじゃないの??」と思ってしまったが、もしかしたら今は日本の幼稚園でも幼児向け教育番組を見せたりしているのだろうか??(まさか「しまじろう」はあり得ないと思うが)
好意的に解釈すれば、日本発祥の「しまじろう」(中国人は日本発祥と知らない人が多いが)が中国のローカル幼稚園にまで浸透(?)していると言えなくもないし、これも日本文化の輸出の成功例かも知れないが…、それにしても、ちょっと複雑…

ともあれ、ユキの園での半日の様子がだいたいわかって、ちょっと安心した保護者会だった。
帰宅後、夜遅くまでかかって「成長記録手帳」の親が書く部分を四苦八苦して記入(こういう時相方は何の役にも立たないので、全部私が下手な中国語で書いた)。

ティッシュ、ウエットティッシュ、紙のボール、本は全部用意したけど、まだバドミントンの羽根とマラカスは作ってません…。
月末には初の親子活動(秋の遠足)。
親もぼちぼち頑張らなくては…。



幼稚園の掲示板にはたくさんの子供たちの写真が。ユキの写真もありました。



園の入口にも各学年(?)の掲示板。ここにも写真を発見。

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