「水上人形劇 この人形何で動いているの!!」
ホーチミン観光旅行の2日目の話です。ホテル着いたのが、朝9時40分頃だったでしょうか。一日目は飛行機での移動の日でした。ようやくたどり着いた2日目のホーチミンでは、日中いっぱい自由行動なのでした。
もちろん、私たちはぼやっとしている分けはなく、「ホーチミン博物館」と「ベトナム戦争博物館」の二つの見学をしたのでした。
そして、夕方になり二つの観光地に案内されたのです。その一つが「水上・人形劇」であったのです。われわれ「HIS」の旅行者たちは余裕の時間を持って会場前にて待ち、劇場開場とともに入場したのです。
会場入ると他に人もいず、がらんとした感じでしたが、開演近くになると、ぞろぞろ人が入り、それも多くは日本語を話しているのです。ホーチミンの旅行のメニューの中に必ず入れられているのがこの「水上人形劇」だったのです。話ではこの「人形劇は国技」なのだそうです。
劇場の前面には緑色をした長方形の水が溜められています。水が変に緑色の濁った水でおかしいと思いました。開演間近にも人が入って来ます。全席が予約席で埋まっていたのです。
舞台上の両袖側に、楽器を奏する人が8人程、楽器を引きながら民族音楽を歌います。時間となり人形劇が始まりました。あの緑色の水面に人形があらわれ、物語に合わせて動き回ります。水上の人形の動きを皆から、音楽に聴きほれ、次から次にと人形劇が行われるのを写真を撮りながら、鑑賞していました。
いつも思う事ですが、写真を撮っているとその(写真を撮る)事が気になり、よくその場面を見ていないのに気付きます。また、記録の写真が後に何も無いと、記憶が流れ(薄れて)去って、頭にあまり残らぬものだとも思います。
どちらが良いのでしょうね、カムイラビットとしてはどちらかと言えば、記録が残る写真派なのだと思います。人形劇はたんたんと進みます。ただただ感心して、ある疑問を持ちながら見ていたのですが、それは、この水上人形が何によって動いているのだろうかと言う事でした。水面下で機械が操作されてやられているのだろうという結論付けで見ていたのです。
そして、最終の人形劇が終わり、その時人形を水中で操作していた人達が、この池の中から顔を出したのです。「驚きました」。操作は長い時間水中で人間がしていたのです。息をつめて水中での人形を動かしていたのでした。普通の息の凝らしかたではやれない仕事です。
人形を動かす人は特殊訓練所を長い事させられて鍛えられて、この場にいるのでした。私なら息が続かなくなり、この仕事は出来そうはありません。
また、水の緑色の汚れは水面下で操作する芸人を隠すためだったのです。すごい仕事もあったものです。
「健康にあの水のよごれは悪いのではないですか」とガイドさんに聞いて見ると「仕事ですからね」とあっさり云われてしまいました。今でもすごい仕事をしている人もいるのだと感心するばかりです。
強烈な印象深い「水上人形劇」でした。