「春の妖精」、人を喜ばせ、自然が沸き立つ
待ちに待った春の訪れが「春の妖精たち」によって、野山に活気をもたらしてくれます。
北海道の人にとって、野山の花の乱舞には心が踊ります。身も心もすっぽり自然の中に引っ張り込んでくれるのです。
さあ、「春の妖精たち」に会いに行きましょう。
心がとろけるとはこうゆう事なのです。
北海道では梅も桜も、キタコブシも一緒の時季に咲きますので、梅が先か桜が先か議論している間に他の花たちの乱舞が起こっているのです。
「春の妖精たち」を以下に紹介しますので、是非この花たちを見つけてみて下さい。
〇 フクジュソウ 福寿草
キンポウゲ科
黄色の花、他の花たちよりも早く春一番に顔を見せる。
〇 カタクリ 片栗
ユリ科
ピンク色 紫色の花。 カタクリの花を見ないと春を迎えたことになりません。エゾエンゴサクと混在し花咲かせます。
〇 エゾエンゴサク 蝦夷延胡索
ケシ科
紫色の花 ブルーの花 野山の広い範囲に花を咲かせる。白い花、茶色の花も時には見つかります。
〇 キバナノアマナ 黄花甘菜
ユリ科
黄色の花 黄色の花がまぶしい。木の根元や乾燥地に生える。
〇 オオバナノエンレイソウ 大花延齢草
シュロソウ科
白色の花 北大のシンボルマークに使われている。六花亭の六花の森には見事な群生が見られる。
〇 エンレイソウ 延齢草
シュロソウ科
紫色の花
〇 エゾノリュウキンカ 蝦夷竜金花
キンポウゲ科
黄色の花 春一番の花で、雪解けとともに沢に見られる。春告げ花です。
〇 ミズバショウ 水芭蕉
サトイモ科
白色の花 湿地の花。花と言っているのは苞。
〇 ザゼンソウ 座禅草
紫色の苞 ミズバショウの生えているところに見られる。
〇 ヒメオドリコソウ 姫踊子草
シソ科
ピンク色の花 欧州からの帰化植物。道路淵に群生して生える。
〇 ヒトリシズカ 一人静
センリョウ科
白色の花
〇 オオタチツボスミレ 大立壷菫
スミレ科
紫色の花
〇 ニリンソウ 二輪草
キンポウゲ科
白色の花 花弁は普通6枚 沢地に生えている。時に写真の様に花弁の多いのも見つかる。
〇 フキノトウ(アキタブキ) 蕗の薹(秋田蕗)
キク科
黄色い花 雄蕊 雌蕊は別々の花。フキノトウも春一番の花です。
〇 ネコノメソウ 猫目草
ユキノシタ科
湿地に生える。花びらは無く、花びらと見えるのが「がく」なのです。猫の目に似ているのでこの名があります。
〇 タンポポ(セイヨウタンポポ) 蒲公英(西洋蒲公英)
キク科
黄色の花。北海道古来のエゾタンポポの生息地に入り込み、わが物顔で一面に広がる。目につく所ではエゾタンポポは見られなくなった。鵡川町ではタンポポ祭りが開かれている。