上げ馬神事
氏子中より神占いによって選ばれた少年騎手6名が武者姿で
高さ約2メートル余りの絶壁を勇壮に駆け上がる。
三重県桑名市の多度大社で 急斜面の狭くて小さな坂を駆け上がる
県の無形民俗文化財「上げ馬神事」というのがある。
私は何時頃だったか、所ジョージの番組だったと思うが、馬に乗る少年達を
ドキュメント風に取材していたのをテレビで見た事がある。
そりゃあ～今まで馬に乗ったことの無い少年たちが 格地区から選抜されて豊作祈願を占う。
期待され のぼりきれば その地区は豊作は間違いないという
希望と期待を持って挑んでゆくというものだった。
落馬の危険性も 登りきらなければ凶作になるという地区の期待を背負って、
必死の練習をする子供達のことをさておいて、馬を虐待するというニュースが飛び込んできた。
本番直前に馬を興奮させるために殴ったとして動物愛誤報違反容疑で、
警察が地元住民５人を書類送検していたということが３日に分かった。
神事なんだから 昔からそうだったんだろうが、少子化で馬の乗り手が 少なくなってきた事や
馬を 地元ではなく 他から調達しなければやってゆけない時代になってきていることが
訴えられていたと思う番組だったような気がする。
時代で 動物愛護団体の告発が無ければ、何事も無くやってゆけたとは、思えなかった。
子供の死亡事故でもおきれば事件として扱われていたのだろうか？
それじゃあ 神事は いきなり 廃れてしまう事になると思います。
大昔は 飢饉や凶作を鎮めてもらうために人身御供をやっていたという。
若い命で神様に御願いしていた事を、神事でお伺いを立てる方にシフトしていったと思います
この神事も こどもや馬の命が関わる問題ですから 形を変えてでも神事が続けられるように
いい方法を考えなければ ならない時だと思います！