2月20日(木)
昨日、生協に美味しそうな鯖の刺身があったので買った。
「鯖の生き腐れ」という言葉があるように、鯖は鮮度の落ちるのが早い。
就職したての頃、好物なものだからこれならいけるだろうと買って帰って刺身にした。蕁麻疹が出た。初めての経験だった。
日本海の海沿いの育ちで、刺身と言えば鯖かハマチ。シイラなど。鯛の刺身は口にしたことがなかった。刺身と言えば赤身の魚。
そういえば大学の寮で入寮の祝いということからだろう、赤身の見たこともない、大きな魚だろうと想像できる刺身が出された。
刺身を見ればその魚のある程度の形は想像できるものだが、この刺身はとにかく大きくて全く正体が掴めなかった。口に入れてみると確かに魚だが、これまで食べたどんな刺身にもない食感、味。一言でいえば「まずっ!」。
魚は好きだから全部食べたけど、もう一度出されたら遠慮していたかもしれない。正体は鮮度の落ちたマグロだった。
味はそんなに落ちてないけど蕁麻疹が出る鯖と、味は落ちてるけど蕁麻疹の出ることはないマグロ。どっちを食べる?
どっちにしても刺身は早めに諦めて煮るか焼くかだな、やっぱり。
数か月前同じ生協に行った時、店の人に鯖の刺身はないのかと聞いた。
「アニサキスが心配なので、生協には鯖の刺身は置いてないんです」
との返答だった。
それなのに今日、炙り鯖の刺身と共に生鯖の刺身が並んでいる。どういうこと?
話が違うじゃないか、と思う間もなく近くに貼られた説明書きが目に入る。
「アニサキスは冷凍時間が長ければ死滅するので、ここの刺身は解凍後、調理しています」
とあった。
ならば安心、と買って帰って「一飲二休」の禁を破り、連日飲酒をする主因とした。
が、失敗だった。後悔先に立たず。おそらくは最新の冷凍技術・解凍技術が生かしきれなかったんだろう。
鯖の光具合はともかく、身は鯖独特の弾力のある、それでいて旨味が湧きだしてくるような食感はなかった。解凍した魚特有の腰のない柔らかさが気になった。
まあ、それでも数十年ぶりに鯖の刺身を口にすることができたのだ、喜ぶべきことかも。