「またの機会に」、と書きながら黙って居られない。
「歳をとって暇だけはある、という身になると、執念(妄執も含む)を晴らす絶好の位置に就いた」
わけ、だからもう全くやりたい放題。
ここは「井戸端会議」か「床屋政談」を一人でやる場所なんだから、それでOK!
いや、「政談」もあり、の「ただの日記」だから、「独居清談」と洒落てみるか。
さて。
おにぎりや鯖寿司を手に入れることができた。帰りの南の空は青空が広がってまぶしいくらいになっているけれど、気分は良い。
ちょっとまだこのまま帰るのは勿体ないかも、と思い始めた時、ふと魔が差した。
偶々録画していた、漫才の「かまいたち」の番組で目にした食べ物。「アカニシ貝」という初めて聞いた名前の貝。何でも酒の肴に最適だ、とか。これは見逃せない。
でも、一旦テレビに出るとしばらくは手に入らなくなるのはいつものこと。ましてやコンビニにある酒のつまみの棚。そうそうたくさんあるわけではないし、どうもセブンイレブンだけの商品のようで、急激に人気が出てきて売り切れていることも多いとか。実際、買いに行ったら多くの店が売り切れで、最後の一つをやっと手に入れることができたとか。
テレビでは当然のことながら、「そんな~、そこまで言うほどのもんかぁ~?う、うまいぃ~~!」と定石の驚きよう。
でも、話半分としても食べてみたい。できることなら「そんな~、そこまで言うほどのもんかぁ~?う、うまいぃ~~!」と自分でも言ってみたい。
食べた上で「やっぱりそうでもなかった」と言ってみるのもいいじゃないか。
折角出てきたんだから、途中にセブンイレブンがあれば寄ってみようじゃないか。魔が差して、そういう計画が新たに立てられた。
いつものことながら帰り道は順調に(?)道に迷う。上手い具合に滅多に通らない道に出た。
播州平野だ、事務的で平板な道路が走る周辺に田圃と住宅が散在している焦点のない景色の中に、早速コンビニがあった。
入ってみた。
なかった。
「アカニシ貝」の名札だけが空の棚にそっぽを向いて立っていた。
(もしかしたら、まだ「続く」かもしれない。)