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CubとSRと

ただの日記

引っ張るわけではないけど

2022年11月28日 | 日々の暮らし
 11月19日(土)

 朝4時10分、散歩に出る。晴れているのに星はあまり見えない。すっかりなじみになったオリオン座も、今日は淡い水彩画に描かれた目を凝らしたら見える程度の白点のようだ。空高く懸っている月が強く輝いているからだろう。

 暦を見ると、24日が新月らしい。つまりあと5日ほどで月は見えなくなる。
 その5日前の細さ。それでも、この明るさ。

 強く風が吹くたびに、ばらばらと大きな音を立てて、どんぐりの実が雨のように音を立てて降る。
 知らず、それを踏むと、バリバリという音と共に砕ける。
 数日で歩道は夜目にも白く浮き上がるようになる。

 このどんぐりの雨が降る辺りを歩いていると、毎朝のように、前方を黒い小さな影が横切り、植え込みの陰に隠れてじっとしている。
 こちらを窺っているような雰囲気。野良猫だ。

 毎朝同じ猫か、と思うが、少し離れたところでは、明らかに別のネコが同じことをする。ただし、同じ日に何度も猫と遭うわけではない。野良猫の縄張りは結構広いらしい。

 そうこうすること数日。雨が降る。
 気づくと歩道はすっかり元の黒いアスファルトに戻る。今度は木々の落ち葉が目立つようになる。
 それもほんの数日で、次はずっと続く銀杏並木からの銀杏の落ち葉。
 こんなところにも街灯があったのか、と急に気づかされる。
 舞台の背景どころか銀杏並木が主役となって、突然ライトアップされたかのように闇の中に浮かび上がる。


 今日、受診予定の病院が開くのは9時。
 今はまだ5時前。

 
 
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