水川青話 by Yuko Kato

時事ネタやエンタテインメントなどの話題を。タイトルは勝海舟の「氷川清話」のもじりです。

・きはだやさんの絹唐棧、そして

2006-11-22 23:55:20 | きものばなし
きものばなしを書くのはちょっと久しぶりです。そして今までほとんどめったに、お気に入りの呉服屋さんを固有名詞で書いてこなかったと思うのだけど(当のお店がネット展開にあまり熱心でないこともあり)、ちょっと例外的に。今日うかがったお店が、期間限定でしか東京にいらっしゃらないのと、良心的過ぎるお値段に感動したので、ちょっと例外的に。

日本橋三越で26日までやってる「新潟展」に、十日町の染織工房「きはだや」さんが出店されてます。

こちらの絹唐棧を一反、求めました。いわば織元さんの直売なので、驚くほど安いです。このクオリティーの絹織物なら、銀座プライスだったらバーゲンで安くなっててもこのくらい――と思う値段の、半値かそれ以下。それでいて、すごく艶があってしっとり感もあってしなやかで柔らかい、「ずっと探してたんですこういうの」的な着尺をいただきました。

お値段がお値段なので、一反といわず二つ三つ……と食指が動きそうになったのが怖かったですが。

しっとり艶のある縞や格子柄で絹織物の着尺を探してる方には、ぜひおすすめです。日曜日までです。

買った着尺は、カジュアル&おしゃれ&都会的な感じ。ふだんの歌舞伎座にもNODA MAPにも、気楽な和食やフレンチにも着ていける、ものすごくTPOの幅が広い、強力な一枚になりそう。仕立て上がりが楽しみ。うしし。




ちなみに、お店の固有名詞を出した例外ついでに、ばらします。私が大好きな染織作家さんはこちら。あれこれご無理をお願いして織り上げていただいた着尺が、もうすぐ「着物」となって手元にやってきます。これはやっぱり、歌舞伎にもNODA MAPにも和食にもフレンチにも。大好きな大好きな縞の織物です。うっしっしっしっし。