水川青話 by Yuko Kato

時事ネタやエンタテインメントなどの話題を。タイトルは勝海舟の「氷川清話」のもじりです。

・A Curious Night at the TheatreのモリアーティとかSea Wall再演とか

2013-07-23 22:53:57 | Andrew Scott

オタク話のダラダラ書き用に作ったサブアカウント(@naveltreatment)の内容はこのブログにフィードされてこないので、ときおりまとまった話題を備忘録的にこちらにペタペタはります。

 

7月1日にロンドンで自閉症支援のためのチャリティとして開かれた、A Curious Night at the Theatreについて騒いでいて、とくにそこにビデオ出演していたアンドリューについて騒いでいたら、その直後に彼のSea Wall 舞台出演が発表され、気がついたら手元に「チケット注文完了」のメールが届いていた一連の騒ぎツイートを自分メモ。


ベネディクトのファンアカウント大手、Cumberbatchwebさんが、夢のクロスオーバー舞台A Curious Night~のレポートを  →

 

→ 本アカウントでもさんざん騒いだように、私はこの本編The Curious Incident of the Dog in the Night-timeを4月に何度か観て、ここ数年の自分にとって最高の芝居だと思うほど感動したわけです。→


→その作家Mark Haddon と戯曲家Simon Stephens(アンドリュー主演のあの!Sea Wallの作者!Sea Wallの邦訳→ )が、作品の主題の一つでもある自閉症の子供や家族を支援するチャリティとして、特別版を用意→

→それにアンドリューが出ると聞いて私は「あががー我が家のオタ海外旅行予算が~~!」と頭を抱え、ビデオ出演だと知りやっと自分をなだめたわけです。だって4月~5月ずっと遊びまくってたから。でも直前になってビデオはビデオでも、アンドリューはなななんとモリアーティとして出演だと発表され!


→この辺は本アカで騒ぎましたが、作品の主役は数学の天才かもしれない自閉症の少年クリストファー。彼が自分の人生を切り開いて行くのが本編の感動的な物語。そしてこの特別編では、そのクリストファーがプレステで遊んでいるところに、ななんとマット・スミス演じるドクター・フーが(ビデオで)→

→「人間が『比喩』理解できなくなってしまうウイルスをモリアーティが作ってばらまこうとしている。助けてほしい」と相談、クリストファーはドクターの紹介で、(隣の劇場のThe Audienceで女王を演じているヘレン様演じる)女王陛下に協力いただき、(通り一本向こうの劇場で→

→Peter and AliceのPeterを演じていたウィショー君演じる)MI6のコンピューターの天才「Q」に協力を求める、という物語。これが直前に発表され、私がまた「あががががーー行き、行きたかったーーーー」と転げ回ったのはともかくとして。Cumberbatchwebさんの→

→レポートによると、まずマット・スミスが素晴らしく。ドクターと違って今はかなりの短髪なので「髪どうしちゃったの!」とかのツッコミを受けながら、短時間のビデオ出演でもあのドクターの、中身は5歳児のような躍動感を表現していたと。マットのドクター大好きなので、これを読むだけで嬉しい!→

→Cumberbatchwebさんによると「比喩」云々ではドクターが「You’re the only species that when I say “You’re talking bollocks” knows what I’m talking about”」と→

→訳せば「僕が『なんてキンタマなことを言ってるんだ!』って言って、意味をわかってくれるのは君たち人類だけなんだよ!」と。これだと日本語になってないですが、UK英語だと「bollocks=睾丸=くっだらないデタラメ」というスラングに。これぞ比喩の力w →

→けれどもいくらこれがオタ話だだもれアカウントだからといって、ここまでダラダラ書きたくなったのは、イギリス英語ではなぜ「睾丸=くだらないもの」なのかという考察がしたかったからではなく。モリアーティとして登場したアンドリューが、素晴らしかったみたいだからなんです→

→ Cumberbatchwebさんによると  ビデオ出演のアンドリューはモリアーティのグレースーツを着て、221bでシャーロックと対決したときのように、シャーロックの椅子に似た椅子に座っていると。その様子が、→

→ まさに私たちが知るあの!モリアーティそのものだったと。チャリティイベントにありがちなセルフパロディではなく、アンドリューは、あのモリアーティそのままだったと。あの狂ったまなざしに、音楽のようでむしろ恐ろしいアイリッシュ・アクセント、そして落ち着きのない体の動きと。あああ!→

→もしも、もしも、本当にモリアーティがバーツの屋上で本当に死んでしまったのだとしたら、これってアンドリューが演じる最後のモリアーティかもしれなくて、私はこのレポートを読んでまたしても、「あがががああーー」と頭を抱えたのです。あーーー観たかったよううう。

ACuriousNight続き。比喩云々ではヘレン様の女王陛下が素晴らしい台詞を  →


→ “Of course I understand what a metaphor is Mr Boone. I am the crown, I am a metaphor.”(比喩とは何か、もちろん分かりますよ。私は君主。私自身が比喩なのですから)→

→  ブーンはクリストファーの姓。I am the crown、直訳すれば「私は王冠」。まさに比喩。ああ観たかったーーーあがががー


そしてこちらのファンリポートによると、 モリアーティを前にして怖がらないクリストファーに向かって、アンドリュー=モリアーティが、→

→ "Of course you’re not, I’m a skinny Irish man with a lovely smile."(怖がるわけがない。僕は笑顔が素敵な、やせたアイルランド人なんだから)。あああ観たいいい

ところで、この夢企画の本編The Curious Incident~の原作小説の翻訳がこちらです  「夜中に犬に起こった奇妙な出来事」は、シャーロック・ホームズ「Silver Blaze(銀星号事件)」のとても有名な台詞。→

→ 比喩は苦手だけど数学は得意なクリストファーは、ホームズが大好き。だから、身の回りで不思議な出来事が起きた時「探偵をする」と行動し始めることで、彼の人生を変える物語が始まるというのが本編です。


「フランケンシュタイン」の日本版も興味があるけど、この「The Curious Incident~」も翻訳劇でいいので、日本に来ないかなあ。日本に置き換えた翻案でもいい気がする。「自分たちの物語」として語られるのが大事なので。NYに行く話もあるらしいけど、ローカライズするのかな。

演出はウエストエンドものには珍しく、とても野田秀樹的と言っていい。役者の身体性を最大限に活用して、場面を動かして行く。だから私にはすごくマッチしたんだと思う。


RT : In case that slipped through... IS DOING SEA WALL AGAIN!!!!!!! Tickets:


こちらのアカウント見てた方はわかると思うんですが、私ついさっきまで、アンドリューのことで騒いでたよね。そして久しぶりにSea Wallに言及したよね。正直ここ半年くらいスタトレとかスタトレとかそれ以外の舞台のことにかまけてて、それにアンドリューの話題もあまりないし、→

 

→アンドリューのこと、ましてSea Wallのこと書いてないし、思考の中心にはなかったのに。さっきわーーーって騒いで、さー寝ようと思ったそのとき、Sea Wall再演が発表になったさ! 確かに数日前、アンドリューがちかぢか舞台のことが発表になるよって→


→ Trafalgarの楽屋口でファンに言ったって情報は目にしてたんだけど、まさか、Sea Wallだなんて! まさか、よりによって、Sea Wallだなんて!!! 

アンドリューが次に、朗読でもビデオ出演でもない、芝居に出るとなったら何としてでも絶対に!と、誓いをついさっき繰り返していたばかりだというのに。しかも「年内だったら困るね~あはは」とか言ってたばかりだというのに!

Sea Wallが生で観られる。その思いで頭がジンジンしてる……。

this is really too much....


アンドリューのSea Wall、一夜明けてサイト見に行ったら完売だった。 そりゃそうだよね、225席xわずか7回。いったいどこの学生演劇かという。

 

いやはや、ゆうべどっか飲みに行ってたら後の祭りだった。なにかの神様、ありがとう。さきほどフライトを予約して、ふだん絶対利用しない夏休み時期の値段を決済してとても悲しくなっていたのだけど、私は元気です。