突然の寒気(悪寒)、節々の痛み、頭痛、ノドの痛み、そして38℃以上の発熱・・・、インフルエンザかもしれませんね!
「1時間前から38℃です。インフルエンザの検査をしてください」・・気持ちはわかりますが、明日出直したほうがよいかも。迅速診断はある程度ウイルスが増殖していないと、判定できません。
インフルエンザの場合、38℃以上に発熱した時点を発症と考えますが、
1)発症から3時間以内の陽性率は50%以下
2)4~6時間で75%程度
3)7時間以上で80~90%
4)25~48時間経過で80~95%
といわれております。検査キットによって診断性能にバラツキがあるようです。偽陰性/偽陽性は必然ですので、症状と周辺の発生状況から判断することもあります。
また、高熱が出ない、普通の風邪みたいなインフルエンザの場合もあり、流行状況によっては検査した方がよい場合もあるでしょう。
発症から48時間以内にインフルエンザと判定された場合、ご希望により抗インフルエンザウイルス薬が処方されます。これはウイルスの増殖を抑えるお薬であり、インフルエンザを治すお薬ではありません。
インフルエンザにかからない、とは言えませんが、重症化を予防するために、インフルエンザの予防接種を受けておきましょう。今年はワクチンの供給懸念を心配されたこともあるのか、10月中の接種者が例年以上のペースでした。さあ、いよいよ予防接種のピーク期に突入します。頑張ります。