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内科・循環器内科のクリニックです。その日閃いた、その日出会った、健康情報をお届けします。

インフルエンザ迅速診断

2015-10-26 07:10:19 | 医学/医療

突然の寒気(悪寒)、節々の痛み、頭痛、ノドの痛み、そして38℃以上の発熱・・・、インフルエンザかもしれませんね!

「1時間前から38℃です。インフルエンザの検査をしてください」・・気持ちはわかりますが、明日出直したほうがよいかも。迅速診断はある程度ウイルスが増殖していないと、判定できません。

インフルエンザの場合、38℃以上に発熱した時点を発症と考えますが、

1)発症から3時間以内の陽性率は50%以下

2)4~6時間で75%程度

3)7時間以上で80~90%

4)25~48時間経過で80~95%

といわれております。検査キットによって診断性能にバラツキがあるようです。偽陰性/偽陽性は必然ですので、症状と周辺の発生状況から判断することもあります。

また、高熱が出ない、普通の風邪みたいなインフルエンザの場合もあり、流行状況によっては検査した方がよい場合もあるでしょう。

発症から48時間以内にインフルエンザと判定された場合、ご希望により抗インフルエンザウイルス薬が処方されます。これはウイルスの増殖を抑えるお薬であり、インフルエンザを治すお薬ではありません。

インフルエンザにかからない、とは言えませんが、重症化を予防するために、インフルエンザの予防接種を受けておきましょう。今年はワクチンの供給懸念を心配されたこともあるのか、10月中の接種者が例年以上のペースでした。さあ、いよいよ予防接種のピーク期に突入します。頑張ります。