走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ナースプラクティショナーの試験

2018年08月12日 | 仕事
シンポジウムで出てきた質問、アメリカにある2つのNP試験。
AANP: American Association of Nurse Practitioners

ANCC: American Nurses Credentialing Center
の2つ。
私はカナダのBC州に登録しているNPですが資格試験はこのAANPかANCCのどちらかを合格し、免許を発行している団体のOSCEに合格することが登録に必要でした。

だからAANPとANCCのどちらを受験しようか、級友たちと調べた事を覚えています。アメリカも同様なので、サーチエンジンに入れると2つを比較する多くの記事やビデオを見つける事ができます。

こちらのサイトの情報を表に入れてみました。



で、私はどちらを受験したと思いますか?

AANPです。オンライン試験センターはあちこちにあるので(NP試験だけでなく、他のオンライン試験も受けれるセンターは北米中沢山ある)そこで受けました。試験終了後合格の知らせが画面に出て、結果をどこに送るのか指定して、それで終わり。結構あっけないものでした。

このような試験合格を持っていないNPがいることに驚いていたシンポジウムの参加者の方々。これはよくある話です。grandfathered と言います。祖父というくらいですから、昔のやり方で特権を得た人をそのまま残す事です。

登録制度を変えた場合、特に学歴資格などを釣り上げた時場合、それに満たない人をどうするか?となった時、新しい登録制度には見合わないけど、特別に資格をあげましょう、という事です。私が働くカナダBC州のNPにはそれはありませんが、正看護師にはあります。正看護師の受験資格が4年制の看護学士のみになったのは 2005年ぐらい。それ以前に登録した人の中には3年制の卒業生もいるわけで、その人たちがgrandfathered しているわけです。

それらの人が退職すればgrandfathered がいなくなり100%資格に見合った人のみが登録されるようになるのです。

アメリカには資格試験を取り入れていない州がある、持っていなくても働く事ができる州があるは間違った見解ですからお間違えのないように!

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