戦闘モード

過去を隠して、自分を隠して、もうしくは自分を押し殺して生きるって息ができないような感覚ではないか？と思う。

だから秘密と言うか、その一部を患者がシェアしてくれた時、

Thank you for sharing with me…

みたいなことを言うのが口癖の私。その頃には大粒の涙、、、のパターンが多い。堰き止めていたものが溢れ出るように声を上げてなく人も。

しかし今回は今までにない反応だった。

今まで以上にガードを上げているのがわかる。戦闘モードだ。

I am not judging you by your past

と真摯に伝えても非常ベルが激しくなっているような戦闘モード。今までにない反応に困惑した。

後で考えて思ったのは、それほど酷い仕打ちを長きに渡り受けていて、そこから派生する困難で極限まで来ているからガードは絶対下がらない、そんな感覚だったのかもしれない。その人は口で言いたくないから、と5ページに渡りぎっしり書いたものをくれたのだ。筆圧が強く、書き直したせいか、筆圧のせいか紙が破れているところもあった。字体からも怒りが伝わる。

過去は変えられない。しかし今ある症状をどうにか和らげることはできるだろうか？長い旅になる予感。でも昨日書いたように人間の可能性を信じて。

冒頭写真: 気温が上がり、雪は降らず雨ばかり。いつもの西海岸の冬模様。これも週末の写真。