走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

信じるか信じないか

2021年08月21日 | 仕事
30代の彼がコロナ陽性となった。彼は2回目の接種を7月中旬に終えている。いわゆるブレイクスルー感染だ。話を聞くと職場でのクラスターとか。なんでも職場にワクチンを信じない人がいて、今回のクラスーターはそのワクチンを受けなかった人の感染からあっという間に職場中に広まったとか。

私の患者の彼は言う。宗教か何か知らないが、ワクチンを信じないってどんな頭をしているんだ。その同僚は重症だと聞いた。自分もワクチンをしていなかったらその同僚のように重症になって死んでしまうんだろうな。ワクチンをしておいて本当に良かったと言う。

私の患者の奥様も陽性が判明。しかし彼女もワクチンを受けている。良かったと夫婦で話し合ったと言う。2人とも陽性だが症状は軽いという。これもワクチンのおかげ。

デルタ株の勢いは凄い。感染力、重症化が以前のコロナとは比べものないほど強力だ。このような状況を吟味して、政府や州政府、医療職や教職、空港関連業などさまざまな職業がワクチンの義務づけに動いている。人権の侵害だ!と反対する声も上がっている。しかしその自由にかかる負の影響が大きすぎる。ワクチンができない人は医療者による証明書、そして出勤時の頻回なPCR検査の義務づけと、働く環境や教育環境が変わっていきそうだ。

このような状況で、ワクチンを拒否する、って私の患者の言葉を借りると「どんな頭をしているんだ?」 と言いたくなる。

1日でも早く多くの人が2度のワクチン接種を終了できますように。そしてワクチン後も以前と同じように感染予防を行なっていくこと。これでしかデルタ株は抑えられないのです。デルタを鎮火させ、以前の生活に戻れますように、、、、

冒頭写真: おうちで作るバーガーはどんなお店のものより美味しい。今回は私だけ魚のバーガー。


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