走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

セカンダリークライム

2018年10月19日 | 仕事
セカンダリークライムという言葉をご存知ですか?

道を歩いていた時に背後から、言うことを聞かないと刺すぞ!と刃物のようなものを背中に感じて、言われるまま車に乗り込むとか、一緒に歩き、部屋などに連れ込み殺す。

最初のクライムは脅し、次の犯罪場所は最初の犯罪と場所を変えて新たな犯罪 (この場合は殺人)を犯した場所。2つ目の犯罪の事をセカンダリークライム。犯罪が犯された場所をセカンダリークライムシーンと呼びます。

子供達に、どんなに脅されても大声をあげて出来る限りの抵抗をしてセカンダリークライムシーンへ連れて行かれないようにすると教えてください。

噛みつく、急所を狙う、目に指を突っ込む、ホースバイト (親指を中に入れずに作ったグーの4本指で皮膚を掴む。二の腕や内股や胴回りに簡単に青あざが作れるくらい強力です)など何をしてでも!

理由は最初の犯罪場所で最悪刺されても、人通りのある場所では救助の可能性があるが、隔離された場所では救助が来る可能性がゼロになるから。つまりセカンダリークライムシーンへ連れて行かれると殺される可能性は100%に近いという事。

だから殺すと脅されても指示に従わず抵抗する!!!とはっきり教えてください。

これとっても大事です。教えないと子供もそれを知らないし、知らずに育った大人も恐怖の為に指示に従ってしまうので。

何処から聞いたのか?バンクーバーで何十年も前に実際起こった殺人事件からの教訓です。日本でも是非広めてください。

ツイッターの記事で思い出したので書いてみました。

と、書いていて思ったのですが、日本のマスコミは犯罪の経過をとても詳しくメディアを使って流していると思います。北米では滅多に起こりません。真似をしたがる心理を抑える為と被害者家族へのいたわりなどが考慮されます。しかし犯罪学などの学者が解析した防止方法やシステムチェンジは世に出てきます。日本も後者に力を入れて欲しいと思いました。



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