魔法のまじない

白黒はっきり診断できたり治療できるととても簡単です。しかし現在の医学ではどうしようもないものもあり。例えば身近な例で腰痛。手術で完治する人の成功率、有効性は一般の人が思っているよりずっと低い。

で、だから何もできませんと匙を投げるのも不正解。ベストと呼ばれる運動を指導したり、体重を落とせるよう食事療法や運動を進めたり (体重を減らす事はどんな治療法より効果的です)。痛み止めも違うグループのものを使ったりと、あの手のことの手で攻めるのも大切です。

治療する人に診て貰えば必ず治してもらえると信じている人に私が言うのは、魔法の杖は持ってませんよ。2人三脚です。と話します。

で、最近腰痛のため行動範囲がすっかり減少してしまった彼女。診察後、薬を変えてみました。他の用事で数日後電話を入れると、ありがとうーと叫ばれました。

え？私の魔法が効いた？と反応してしまいました。そうそう、美加の魔法が効いたわよ。痛みが和らいで外に出れるようになった！と。

ほ、、、、。

結果良ければ全て良し。魔法だろうと、プラセボだろうと、変えた薬の効果だろうと、診察中のギャグが面白くて笑ったからだろうと(笑いは痛みに効きます。これ、ほんと)、患者本人の苦痛が軽減されれば良いのです。プライマリーケアではこんな繰り返しだってとても大切な診療の一部です。




どなたかこのキノコの名前をご存知ですか？家の周りにたくさん生えています。今の家に13年住んでいますが初めて。虫が食べるくらいだから毒キノコではないようですが、、、、(食べる予定はありませんご安心を)