てまえみそ日記

布ぞうりを作ったことやその他のことなどを記す。
年に一度はばあさんの手解きで味噌造りをしている。

清閑を 楽しむほども 金はなし

2019-08-05 | 日記

 芭蕉が福島県を通って330年になるのを記念して地元紙が連載してる記事を毎週楽しみに読んでいる。奥の細道は知っているが読んだことはなかったのでこれを機に読んでみた。新聞ではちょうど須賀川に一週間ほど滞在した時のことが書かれているがやっと白河の関に着いたところまで読んできて間もなく新聞に追いつくところだ。紀行文というよりは旅のメモ書きみたいに思われた。野ざらし紀行や笈の小文などにもあったがなにから引用してあるのかを知らないと楽しめない。当時の文人の間では「共通の教養」があったから通じたのだろう。
 嵯峨に遊び去来の落柿舎にしばらく滞在した時、舎中に用意したものが白氏集、本朝一人一首、世継物語、源氏物語、土佐日記、松葉集、その他文具や酒器をそろえて「我貧賤を忘れて清閑に楽しむ」だという。さすがプロの徘徊師。この程度の教養は当時としては常識だったのか。
野ざらしの 覚悟を伴に 道が奥



最新の画像もっと見る

コメントを投稿