京都編12/晴明神社(上京区晴明町)の続きです。
晴明神社から、堀川今出川の交差点へ戻ってきました。
ここから400m東の、
上京区役所(今出川新町交差点付近)に移動しました。
こちらが上京区役所です。
反対側(交差点の西)には、商業ビルが並んでいます。
室町時代の1486年、伊勢国・長野家当主の長野政高が、
ここにあった公家・三条公治宅で殺害されるという事件がありました。
長野政高、京都で横死する
三条公治(さんじょうきんはる)は、
正親町三条家の10代当主、
この三条家は分家ではあるが、権大納言を輩出する家柄で
五摂家に次ぐ名家です、
その邸宅があったのが
「武者小路今出川」の三条公治宅だというのです。
しかし、武者小路も今出川も、東西方向の道路なので
本来はこういう呼び方はしません。
百歩譲って「武者小路に近い今出川通」と解釈すると
上京区役所付近となるわけです。
幕末の時点で、正親町三条家の住まいがあったのが、
京都御所の東隣り(現在は梨木神社となっている)で、
こちらは武者小路でも今出川でもありません。
そもそもの「武者小路今出川の三条公治宅」という
記述が誤っている可能性もあります。
公家と武家の力関係が逆転していた時代とはいえ、
守護大名でもない、国人領主の長野氏が、
高貴な三条家へ出入りし、泊めてもらっていた経緯についても
よくわかりません。
京都編14/室町通りに続く。