昨日はしめ縄リースにあうリボンはないかと和紙の入った袋を探していました。
収納の扉を開けるともう使わないだろうと思われるものがどっさり出てきてしまいました。
ついでにお片づけしてしまおうと、色あせてしまったスリッパやはかなくなったブーツや
着なくなった古いセーターなどゴミ袋につめ、
ふと何が入ってるのか分らないダンボールを開けてみると、国語辞典が出てきました。
むかしむかし(笑)私がまだ18歳だった頃、初めてお付き合いした彼からののプレゼントが
国語辞典でした。
その国語辞典が二度の引越しをしたにもかかわらず処分されず、
多分気持ち的に捨てられなかったのだと思います。
当時は携帯もメールもない時代。
連絡方法は固定電話と手紙でした。
そして、県外の大学に進学した彼とはずっと手紙の交換をしていました。
私は変に生真面目で手紙を書くのに下書きをして誤字がないように国語辞典で調べて
から清書して投函していました。
だから当時の私には国語辞典は必要なものだったのです。
その国語辞典を彼がプレゼントしてくれたいきさつはもう覚えていません。
そして彼と別れたいきさつも覚えていないのです。
ただ、18歳のマリコは以外にも恋愛にはさめていて、彼の気持ちもよくわからないなと
思っていたし、何より自分の気持ちを信じることが出来ませんでした。
胸のときめきなど当てにはならないとよく思っていたし、
永遠に続く愛などないとも思っていました。
もし、タイムマシンがあったら18歳のマリコに会って言ってやりたいです、
「今の気持ちを大切に」と。
そして今なら遠い県外から会いに来てくれた彼の想いを信じることが出来ます。
楽しかった日々を過ごせたことにも感謝しています。
自由で奔放に見えながら、実は臆病であった私自身があの国語辞典に
象徴されているのかもしれません。
彼のことが忘れられなくて捨てられなかった辞典ではなくて過去の臆病な自分を
吹っ切ることが出来なかったからかもしれません。
今はまだ過去を懐かしんだりしないぞと思っています。
今から起こることに胸躍らせる人生でありたいなと思っています。
というわけで、国語辞典はゴミ袋の中に消えていきました…
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