マリコの節約インテリア

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逝く人々

2008-10-15 09:11:11 | Weblog
昨日、近所で親しくしていたおばあちゃんが亡くなりました。

おうちにお邪魔すると
「今日は何?」とそっけないお返事がいつも返ってきます。

でもこれでめげてはいけないのです。

「おばあちゃんのお顔見に来たの。」と言うと

「まあ上がって」と。

そして「私ほど不幸な女はいない」と一代記の話が始まります。
戦争でご主人を亡くし、二人の息子はお酒で身体を壊して、
先立ってしまい、一人残された孫のMくんだけが頼りのおばあちゃん。

何度も何度も聴いたのでおばあちゃんの一代記を私は諳んじることが出来るようになってしまいました。(笑)

自慢の孫のM君が結婚してお嫁さんと同居した頃からおばあちゃんの
お酒の量が増えてきました。

お嫁さんとうまくいかなかったようです。
お嫁さんが悪いのでもおばあちゃんが悪いのでもなく、
しっくりこないということはあるようです。

お嫁さんは昼は仕事で、その後は実家で食事も済ませて
おばあちゃんとは顔をあわせない様な暮らしだったようです。

寂しさから憎まれ口をきいたり、どうしても年よりは
我がままになっていくものです。
若いお嫁さんはそういうことに、なれることが出来なかったのだと思います。

そして、お酒の量はどんどん増えて、そのせいで転んだり、
やけどをしたり、普通に暮らすのにも支障を来たすようになっていきました。

お湯を沸かしたまま忘れたりと言うことも何度かあり、
私がおうちに行った時にあわてて消したこともあります。

Mくんが「うちに帰ったら家が焼けてなかったということも覚悟してる」
とあきらめた様子でいってたことがありました。

「おばあちゃんを事故死させたいの?あなたをろくでなしの親に代わって育てたてくれたおばあちゃんの最期をそんな形にしたいわけ」
なんてきついことを私は言いました。

彼も私の気持ちは分かってくれておばあちゃんをデイケアに参加できるように手続きしたり、できるだけお酒を飲まないように考えてくれました。

でもそれも限界で半年前に病院に入ることになりました。

そして、昨日おばあちゃんは逝ってしまいました。

お葬式の準備をお手伝いしてて涙が止まりませんでした。

母が逝った時にもこんなに泣かなかったのに。

それに驚いたことにあのお嫁さんが泣いて泣いて、
しかも、かいがいしく立ち働いていました。

お嫁さんも辛かったんだとそのとき初めてわかりました。

人の心はそうしたものなのですね。

家族として暮らすのはやはり努力のいることなのだと思います。

ただ、私にもう少し何かしてあげられなかったのかと‥

救いはおばあちゃんの眠ったままのようなきれいな死顔でした。

今から最後のお別れに行ってきます‥
コメント (2)
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