”情報”授業へのアドバイスというか、ネタ提供に小学校や中学校や高等学校を訪れる事がある。
身近に公立校に勤める者がいるので「今度●●高校に行くんだけどー」と話しかけると、ネットワークで得た情報などをくれたりする。
「今度みおが行く学校、生徒の様子がなんか変なのよ」
「変って? 何が変?」
「覇気がないっていうか。落ち着きがないわ、すぐに骨折するわ、ってそんな感じ」
時折その学校を訪問する彼女は、保健室でグッタリとする生徒たちに、本人が望めばキャンディなどをあげることがあるという。
「お菓子を口にすると少しだけ落ち着きを取り戻す事があるの。あの生徒たち、”食べてない”んじゃないかしら?」
実際に●●高校を訪れた時に、注意して生徒たちの様子を観察してみた。
ぱっと見た感じでは、特に弱っている人は見あたらなかったけど、立派な体格をしてる人もいなかったなぁ~、と。
でも保健室のセンセに聞いたら、やっぱり多くの生徒たちは”キチンとした食事を摂ってない”と言う。
そんな生徒たちは、その学校に限定されたものではなかったようだ。
(そういえば、 校長が栄養が足りないと思われる生徒に牛乳を与えてるニュースもあったね)
うん。そういう子ども達がいるのは、知ってる。
この放送の内容は、実際にある事だし、問題視されてしかるべしだし、注目されるためにはこうやって放送されるのもそうだと思うけど、何と言うか、ターゲットを間違うとそれはそれで違う良くない事を引き起こしそうだとも思う。
この放送を見て、深く感じ入ったのは、おそらく家庭で食事作りを担当する人たち。
しかも、仕事や勉強で忙しくしていながらも、普段から家族の食事にも気をつけている人たち。
こういった人たちがこの放送を見て、「私、大丈夫かしら???」と不安に思ったりする。
ホラ、NHKスペシャルでのこういう番組って、「こうしないと、将来こうなってしまいますよ!!」みたいな怖さがないっすか?
たけしも「本当は怖い家庭の医学」でホラーテイストたっぷりに病状とその原因を紹介してるけど、それよりももっと視点を卑近にしてるだけに、視聴者に責任を負わせるような怖さがないっすか?
「私、大丈夫かしら???」じゃなくて、「私、これ実行しなきゃ!!!」になっちゃう。
でもさ。
こういう風にわが身を振り返る人たちは、きっと今の状態でじゅーぶん「大丈夫」だと思うんだ。
却って、みのもんたが「■■が良い」って言ったから、あるあるで「▽▽が紹介された」からって、それらの食品の過剰摂取に偏る傾向がありそうで怖いしね。
それに、無理して子どもが嫌がるのを食べさせるのって、食べさせる方も食べる方もすごい体に悪いストレスになるよ、きっと。
食事を摂っていれば、多少の好き嫌いは大丈夫。それより、お腹が空いてない方に原因があるよ(ちゃんと遊んでないとか、食事前にお菓子を食べたとか)。
そういう意味で下記の記事にサンセイ。
→ いい加減、母親を脅すのはやめろ、NHK!! (かめ?)
また、この内容を「母親って重責ね。私、子ども生みたくないわ~」って見方をする人もいるかもしれない。でもこれもNHKの意図とは違うでしょ。
実際、出生率の高いアメリカでは食事作りに手間隙かけない主婦が多いよ。私が昔ホームステイした家のおかーさまがお菓子作りの先生だったけど、食事作りはすごく手を抜いてたし。
→ アメリカ人の育て方3 - 親に甘~いアメリカは高出生率(Tech Mom from Silicon Valley)
台湾の人も「結婚してからパートナーの手料理を食べた事がアリマセン」ってことは、ザラにある。イギリスの食事もえらくアッサリだ。
朝食から栄養バランスがよくて品数が多い食事って、和食(無印良品の一汁三菜セットを想定)くらいだと、私は思うんだけど……。
だから、真面目に家族の食事を作ってる人が、子どもの多少の好き嫌いを思い悩むことは、この番組の意図してることではないハズ。
では、この番組のメインターゲットになるべき人って誰だろう?
残念ながら●●高校に子どもを通わせてるご家族は、このNHKスペシャルを見ることはなさそうだ。
保健室のセンセによれば、「(NHKスペシャルの放送時間である)午後9時から10時という時間は、●●高校に子どもを通わせる親御さんの多くは勤務中である事が多い」そうだもの。
でも、「NHKスペシャルを、録画してでも親御さんに見せるべき!!」と●●高校に意見するのもやっぱり違うと思う。
「親御さんに食事のアドバイスをするとするでしょ。でも、プライバシーの侵害だって言われちゃうのよ」と、センセが言ってた。既に実践済み。
本当に届かせたいところに、”情報”が届きにくい。
これは”情報”を教育や仕事に扱う人の、重要なテーマの一つだ。
NHK、そこんとこちゃんと調べて、もっと頑張って!!
身近に公立校に勤める者がいるので「今度●●高校に行くんだけどー」と話しかけると、ネットワークで得た情報などをくれたりする。
「今度みおが行く学校、生徒の様子がなんか変なのよ」
「変って? 何が変?」
「覇気がないっていうか。落ち着きがないわ、すぐに骨折するわ、ってそんな感じ」
時折その学校を訪問する彼女は、保健室でグッタリとする生徒たちに、本人が望めばキャンディなどをあげることがあるという。
「お菓子を口にすると少しだけ落ち着きを取り戻す事があるの。あの生徒たち、”食べてない”んじゃないかしら?」
実際に●●高校を訪れた時に、注意して生徒たちの様子を観察してみた。
ぱっと見た感じでは、特に弱っている人は見あたらなかったけど、立派な体格をしてる人もいなかったなぁ~、と。
でも保健室のセンセに聞いたら、やっぱり多くの生徒たちは”キチンとした食事を摂ってない”と言う。
そんな生徒たちは、その学校に限定されたものではなかったようだ。
(そういえば、 校長が栄養が足りないと思われる生徒に牛乳を与えてるニュースもあったね)
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「“好きなものだけ食べたい” ~小さな食卓の大きな変化~」
今、子どもの間に、「好きなモノだけ食べたい」症候群が広がっている。
「写真記録調査」手法で、子どもを持つ首都圏の家庭を対象に行った6000食の調査では、家族が食卓を囲んでいても子どもは全く別々のモノを食べる「バラバラ食」、子どもが好きな時間に食事をとる「だらだら食」、子どもが好きなモノだけよりどりみどり食べる「単品羅列型食」など、「好きなモノだけ食べる」傾向が顕著になっている。一方で、子どもの運動能力が低下したり、糖尿病・高脂血症など子どもの生活習慣病が増加しているという報告もある。
→ 動画コンテンツ(Windows Media)
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うん。そういう子ども達がいるのは、知ってる。
この放送の内容は、実際にある事だし、問題視されてしかるべしだし、注目されるためにはこうやって放送されるのもそうだと思うけど、何と言うか、ターゲットを間違うとそれはそれで違う良くない事を引き起こしそうだとも思う。
この放送を見て、深く感じ入ったのは、おそらく家庭で食事作りを担当する人たち。
しかも、仕事や勉強で忙しくしていながらも、普段から家族の食事にも気をつけている人たち。
こういった人たちがこの放送を見て、「私、大丈夫かしら???」と不安に思ったりする。
ホラ、NHKスペシャルでのこういう番組って、「こうしないと、将来こうなってしまいますよ!!」みたいな怖さがないっすか?
たけしも「本当は怖い家庭の医学」でホラーテイストたっぷりに病状とその原因を紹介してるけど、それよりももっと視点を卑近にしてるだけに、視聴者に責任を負わせるような怖さがないっすか?
「私、大丈夫かしら???」じゃなくて、「私、これ実行しなきゃ!!!」になっちゃう。
でもさ。
こういう風にわが身を振り返る人たちは、きっと今の状態でじゅーぶん「大丈夫」だと思うんだ。
却って、みのもんたが「■■が良い」って言ったから、あるあるで「▽▽が紹介された」からって、それらの食品の過剰摂取に偏る傾向がありそうで怖いしね。
それに、無理して子どもが嫌がるのを食べさせるのって、食べさせる方も食べる方もすごい体に悪いストレスになるよ、きっと。
食事を摂っていれば、多少の好き嫌いは大丈夫。それより、お腹が空いてない方に原因があるよ(ちゃんと遊んでないとか、食事前にお菓子を食べたとか)。
そういう意味で下記の記事にサンセイ。
→ いい加減、母親を脅すのはやめろ、NHK!! (かめ?)
また、この内容を「母親って重責ね。私、子ども生みたくないわ~」って見方をする人もいるかもしれない。でもこれもNHKの意図とは違うでしょ。
実際、出生率の高いアメリカでは食事作りに手間隙かけない主婦が多いよ。私が昔ホームステイした家のおかーさまがお菓子作りの先生だったけど、食事作りはすごく手を抜いてたし。
→ アメリカ人の育て方3 - 親に甘~いアメリカは高出生率(Tech Mom from Silicon Valley)
台湾の人も「結婚してからパートナーの手料理を食べた事がアリマセン」ってことは、ザラにある。イギリスの食事もえらくアッサリだ。
朝食から栄養バランスがよくて品数が多い食事って、和食(無印良品の一汁三菜セットを想定)くらいだと、私は思うんだけど……。
だから、真面目に家族の食事を作ってる人が、子どもの多少の好き嫌いを思い悩むことは、この番組の意図してることではないハズ。
では、この番組のメインターゲットになるべき人って誰だろう?
残念ながら●●高校に子どもを通わせてるご家族は、このNHKスペシャルを見ることはなさそうだ。
保健室のセンセによれば、「(NHKスペシャルの放送時間である)午後9時から10時という時間は、●●高校に子どもを通わせる親御さんの多くは勤務中である事が多い」そうだもの。
でも、「NHKスペシャルを、録画してでも親御さんに見せるべき!!」と●●高校に意見するのもやっぱり違うと思う。
「親御さんに食事のアドバイスをするとするでしょ。でも、プライバシーの侵害だって言われちゃうのよ」と、センセが言ってた。既に実践済み。
本当に届かせたいところに、”情報”が届きにくい。
これは”情報”を教育や仕事に扱う人の、重要なテーマの一つだ。
NHK、そこんとこちゃんと調べて、もっと頑張って!!
同時にね。
ちょっぴり安心もしてるんだな。
朝ごはん、作ってるよ。夕飯も一汁三菜一応あるよ(エッヘン!)、、なんて、ね。
生野菜嫌いな下の子が、その後、ちょろっと自分から野菜料理にお箸出してくれるようになったし。。。
本当に届かせたいところ、か。
3世代同居ならきちんと食べてるだろうとか、そういうこともなくなっているようだし、なかなか難しい問題かもね。案外、その高校でこの番組見せると効果・・・ないかな。小学生までかしら。まっすぐにに受け止めちゃうのは。
> 朝ごはん、作ってるよ。夕飯も一汁三菜一応あるよ
おお。スゴイスゴイ!!
私は自宅での夕飯は、具沢山の味噌汁か、季節を問わず鍋にしてますワ。
実は最近、生野菜のキュッキュッとした歯ざわりがちょっと気になっちゃって。温野菜で摂るようにしてるんです。
サラダを電子レンジで「チン!」するだけでもOKなんで、楽です。
> 本当に届かせたいところ
生徒が高校生までになると親御さんにも「教師の意見を素直に聞けない」っていうプライドのようなものが見えるっていうこともあるとかないとか。
なかなか難しい問題です……。
そうそう、これが言いたかったの!(なら、ちゃんと書けよ>自分)
ちゃんとやっている人にかぎって、あの番組見て心配しちゃうだろうなあと、私も思いました。
それで、ご飯のおかずが焼きそば、みたいな人には届かないんだろうな、と。
難しい問題ですが、とりあえず「脅し」にならないようにはして欲しいものです>NHK
> ちゃんとやっている人にかぎって、あの番組見て心配しちゃうだろうなあ
ブログを巡ってみたら、マジメそうな方による「私は大丈夫かしら……」という記事を多く見かけました。
でも、大人でも好き嫌いがない人って、意外に少ないと思うんですよね。だからこそ、チョコレートピーマンを本気で開発しようとしている大人がいるわけで……。
食事のマナーとして好き嫌いを減らすっていうのはアリだと思うのですが、一歩間違えば虐待に移行しそうな無理矢理食べさせるというのはどうかなぁ、と。
> とりあえず「脅し」にならないように
本当ですねぇ。
CMや番組作りで、視聴者の関心をひくために、内容をちょっと脅しめいたふうにするって方法があるんですけど、それをそのまま受け止める人も多いですから。
今は「食育」が騒がれてますが、教育現場では睡眠が足りない生徒たちも問題視されてるそうです。近いうちに「睡眠育」も登場しそうな予感がありますデス。
だーさんが、この番組を出張先で見てたそうで、みおさんと似たようなこと話してました。
取りあえず、我が家は及第点とれてるのかしら。。(^^;)
確かに、こういう番組は脅される気分もあります。むずかしいですね。問題提起ってことではいい機会だとも思うんだけれど、そうそう毎日身体のことばかり考えて生活なんてしてられないし・・・
睡眠育・・・・半分小学校がそうなっていそうな気がしました。
昨年の保健の会議に出席義務があっていったときのこと。
「夜10時までに眠っていないと、身長を伸ばすホルモンが出にくいんですよ!!」の保健婦さんの言葉にびびって帰って参りました。。っけ。。。。(ええ。我が家の上の子は未だに2年遅れの体型のチビスケですから。でも、9時には夢の中~な生活を小学校ではおくっていたんですけれどねぇ。。)
私もよく、ホットケーキで一食済ませたりします。
翌日は同じ材料で、ドーナッツ、カップケーキと変化させたり……、アキテクル。
そういえばさっき、スッゴイ真面目な顔して「ねぇ、ところてんって食事よね?」と聞かれました。
意見が割れるところです。(それだけで済ませたら、食事じゃない気がする……)
ところてんって、砕いたピーナッツを混ぜると、歯ごたえが出ておいしいですよね。
> 確かに、こういう番組は脅される気分もあります。
身近にね、こういった番組にとても反応する人がいるので気になってたんです。……母のことですが。
> 身長を伸ばすホルモンが出にくいんですよ!!
大人になると「何時までには寝なさい」じゃなくて、「何時間寝なさい」って言われるようになったりします。(←こないだ言われたばかり)体内時計が狂いやすくなるとか、色々言われますよね。
それにしても「出席義務」って仕事を持つ親には、イヤな言葉だなぁ。