みのる日記

サッカー観戦記のブログです。国内外で注目となる試合を主に取り扱い、勉強とその記録も兼ねて、試合内容をレポートしています。

ボルトン × マンチェスターU

2006年10月29日 | サッカー: プレミア
06/07 プレミアリーグ 第9週: ボルトン・ワンダラーズ 0-4 マンチェスター・ユナイテッド

ボルトンはここまでわずか1敗と、トップに勝ち点差2で3位につけるという健闘ぶりを見せています。それを支えているのが、9試合でわずか4失点という守備力です。特にホームで強く、乗り込んできたリバプールを完封勝利で撃退するなど、序盤で台風の目といえる存在になっています。
そのボルトンの本拠地で戦うとあって、難敵とみなしたのか、首位のユナイテッドは4日後にチャンピオンズリーグを控えていながら、ほぼベストメンバーをそろえてきました。

そのボルトンですが、前節において主将のノーランが退場処分で複数試合出場停止となってしまい、今日は欠場。さらにミッドウィークに行われたリーグカップにおいても敗退してしまうなど、これまでの勢いとは一転して雲行きが怪しくなってきます。
そんな流れを引きずったのかどうか、開始直後からのユナイテッドの圧倒的な立ち上がりに、なすすべなく試合を支配されてしまいます。ギグスに連続して決定機を作られると、立て続けに訪れたルーニーのシュートチャンスに屈し、彼に2失点を喫してしまいます。動きにまるで元気がなく、3位という位置には到底ふさわしくないパフォーマンスを見せてしまいました。
後半からはユナイテッドも手綱を緩めたのか、ワイドに攻撃を展開できるまでにはなりましたが、どこかチグハグとした連携で、守備陣のマークは依然として甘いまま。サハにワンツーから崩されて決定的なピンチを招くと、その後はカウンターとパスミスからさらに2失点し、完全にノックアウトされてしまいました。

とにかく中央での守りがルーズでしたね。それに裏への飛び出しの対応も鈍く、中盤のプレッシャーも緩慢とあれば、カウンターからの3失点も致し方ないところかもしれません。
ホームで無失点だったのが、今日だけで4失点。これまでの総失点も4から8です。今季好調の守備でどのようにユナイテッドを抑えて行くのか、楽しみの一つではありましたが、開始直後からの両軍の歴然とした覇気の差がユナイテッドの攻撃力に相乗するという荒波に飲み込まれ、崩壊という残念な結果に終わってしまいました。
8月に鳴り物入りで加わったアネルカも、今日の試合を観ただけですが、周りとのコンビネーションはどうもうまくいっていない感じです。自身の攻め上がりの時もバランスを崩すなど低調な印象で、未だリーグ無得点。何とか結果を出して、上位を維持する力となってほしいですね。

ユナイテッドはルーニーがついに爆発!開幕戦以来の得点は、何とハットトリックでした。特に2点目は圧巻で、中央にこぼれてきたところに引いてきて、素早く反転して右隅いっぱいに決めるという、難度の高いシュートでした。徐々にチームへ貢献するプレーなどで存在感を取り戻しつつあったなか、これで完全復調ともなると、いよいよユナイテッドの攻撃陣は全選手が好調に入るということで、脅威的になってきます。
キャリックは普段の左右に散らすパスに加え、今日はカウンターの場面でルーニーの2得点へと結びつける見事なロングボールを2本通しました。非凡なパスセンスは誰もが認めているところですから、今後もこれまで物足りなかった前線への攻撃的な、決定的なラストパスを増やし、迫力ある存在になって欲しいですね。
ギグスは相変わらずキレキレです。後半は少し目立てませんでしたが、申し分はないでしょう。
一つだけ懸念なのは、ファーディナンドでしょうかね・・・。今シーズンは少し安定性に陰りが見え、今日も守備の要にあるまじきミスが2回。これまで結果にこそはつながっていませんが、精神的な不安定さもあるようで、今後の重要な試合で致命的なシーンを作らぬよう立ち直りが求められるところです。

直前に試合を行っていたチェルシーは、バラックが2試合連続の得点を挙げ、例の第3キーパーであったイラーリオがPKをセーブするなどの活躍で勝利し、こちらもチーム全体の調子が上がってきています。
ユナイテッドとチェルシーの2強が互いに譲らずトップを張り、リーグ戦線から一歩抜け出した存在となっています。


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