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2級建築士設計製図試験でおろそかに出来ない道具2

2020年07月20日 | 設計の仕事
今朝は2級建築士設計製図試験でおろそかに出来ない道具1を書きました。

そのほかに使う基本の製図道具3点紹介をします。
一発合格を目指す人はどれも揃えておいた方がいい、製図試験に大事な道具です。

・三角スケール
・勾配定規
・字消し板

「三角スケール」
長さ15センチ、30センチが太さもちょうどよく使い易いのです。
毎年、アルミ製ですごく細いものや極端に短いものを使う方が数人いますが、これらは携帯に便利な簡易的なもので製図には向いていないと思います。
これらを使っている方は、かなり手数が多くなり時間がかかっているように見えます。
動作が少ない方が早く描けるのは当たり前ですね。
製図用を用意しましょう↓
 ※上記の三角スケールには「建築士用」というものがあります。そちらをお選びください。

「勾配定規」
屋根などの勾配が描き易い可動式の三角定規です。
屋根の角度表現は『〇寸勾配』とされることが多いですが、三角定規を使って描く場合だと平行距離を取りそこから垂直距離を取って初めて『〇寸勾配』の角度を描くことができます。
勾配定規は目盛に合わせて角度を固定しておくだけでスッと屋根の勾配が描ける道具なのです。
動作が少なくて済みます。

目盛を0に合わせると二等辺三角形の三角定規のように、DEGR目盛の30,60に合わせると直角三角形の三角定規として使うこともできます。

つまむ部分もあるので、少し浮かせて動かすことも簡単にでき製図に特化した道具なのでこれも必ず用意しましょう。
 
「字消し板」
細かい部分の書き損じを消すための道具です。
薄い金属プレートに空いているいろいろな形の穴を利用します。

最近はスライド式の細い消しゴムを細かいところを消す用の消しゴム、普通の消しゴムを広いところを消す用の消しゴムと2個持ちの方がいますが「字消し板」を使えば消したい部分に穴を合わせて消すだけで、簡単に細かいところをピンポイントで消せます。
使う消しゴムは一般的なサイズのもの1個でよいのです。

道具を探す・選ぶ動作が少ないのも図面を早く描く秘訣です。
 
道具は本番までにいかに使い慣れるかが大事です。
出費をケチらず使う道具はしっかりとしたものを選んで、ストレスなく受験し合格してもらいたいです。

余談ですが、20年くらい前に私が受験した時の使用道具を紹介すると
・A2サイズの紙が貼れる木の板(厚さ20mmくらい):軽くて持ち運びしやすい
・T定規(75cm):横方向も縦方向も一気に線を描くことができる
・勾配定規:1つで2役「〇寸勾配」を簡単に描ける
・15センチ三角スケール:取り回しがし易い長さ、太さ
・字消し板:ピンポイントで消せるため修正などスムーズ
・消しゴム:普段使っているもの
・0.5mmの製図用シャープ(HB1本、B1本):自分の筆圧に合わせて
・使い慣れた計算機:ボタン配置に慣れているので押し間違いがない
でした。
※背負ったリュックからT定規が飛び出している姿は当時でも注目を集めましたが、独学で一発合格してます!
中古を使ったら模試中に壊れてしまった受講生がいました。
製図版(ドラフター)を買うお金がない方も諦める必要はありませんよ。
 

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