ミニチュア&ドールハウス みにあーき

一級建築士の みにあーきがミニチュア木工の道具の紹介などをするブログ
最近は参加するイベントのお品書きがメイン

人形の撮影用ハウス

2019年01月18日 | ドール用(pieni)

昨年くらいから、妻の影響で(妻はリカちゃんとかのお人形が好きなんですが)お人形の撮影用ハウスを見る機会が増えました。
で、気付いたんですが、みなさん、ハウスのメーカーも小物のメーカーも大きさも違うのに、上手くコーディネートされているんですよね。

お人形が好きな方々のハウスの仕上げ方は、私の考えるドールハウスと似ているなーと感じました。
私は、ドールハウスは完成したものを買って飾るのも素敵ですが、ハウス・家具・小物、全部作家が違っていいと思っていて、自分でコーディネートする楽しみもあるものだと思っているからです。

妻は撮影用ハウスを持っていなくて、白い布で撮っています。
着物も好きなのでお人形にも着物ばっか着せるもんで、市販のハウスや背景板みたいなやつは似合わないとかで。

昨年末初めて「(お人形サイズの門松買ったから)背景がほしい」って言われて作ってみました。

今までは私が作りたいものしか作らないし、こだわりすぎるタイプなので頼みづらかったみたいです。

玄関は引き戸だけど開かないし、他にもいろいろ気になるところは山ほどある。

作ってみたわかったのは、多少うそでも意外と納得できるし手間を省くことも可能だしということでした。


建築模型とドールハウス

2019年01月10日 | ミニチュア・ドールハウス(みにあーき)

今日は、仕事で建築模型も作っていると言うと「じゃあドールハウスはお手の物だね」なんて言われることがあるんですが、これがちょっと違うんですっていうお話です。

ドールハウスは、日本では実はあまりスケールにこだわっていなくて、だいたい1/10~1/12というくらいで作っている方が多いようです。
雰囲気が良ければスケール感や構造などはあまり気にしないって感じの印象です。

建築模型は、スケール重視で、もしスケールが1/12だったらきっかり1/12でなくてはいけないです。
オーダーがあればなるべく本物の建物と同じように作り込みますが、基本的に白模型で雰囲気は必要とされません。
それよりも、構造や収まりが間違っていてはいけないです。


というわけで極端にいうと、ドールハウスっていうのはしっかり作り込んであって雰囲気が良ければスケール感はざっくりでもよくて、建築模型はスケールがきっちりあっていれば雰囲気はあんまりいらないっていうか余計な装飾はしない方が良いって感じです。
(施主さんが目移りして混乱するし、完成前にリアルっぽくすると模型と違うとクレームになる場合もあるから)
この違いが結構大きいんですよー。

あ、でも一番大きいのは建築模型は図面が読めないと作れないという点かもしれないです。

私の場合、ドールハウスを作ろうと思ったらまず構造を考えてきっちりし過ぎてしまいますし、粘土や布が苦手でドールハウスに大事な雰囲気のある小物を作るってことができないんで、ドールハウスは作れないかなと思ったりしてます。

でも、海外ではハウスはハウスだけの作家さんがいて、小物は別の作家さんのものを買い揃えてオーナーさんが自分なりのドールハウスを完成させるというのが多いと聞いたので、ハウスだけを作るのもありかな。

というわけで、建築模型とドールハウスの違いでした。