スクラップブッキング日記

スクラップブッキング講師歴18年。
作品作りに明け暮れる毎日です。

頑張れ!イケメン先生!

2011-06-22 10:32:59 | Weblog
ここ一か月の間に、娘のクラスで事件が起きた。
クラスの大半の生徒の物が無くなったり、壊されたり・・

わが娘にいたっては、机の中に入れてい本が、ビリビリに破かれ、
運動会で使用する小道具が、隠されていたり、
何より黒板に「死ね」「大っ嫌い」などと名指しで書かれたことが、
娘だけでなく、家族全員、どんなに致命傷の傷を心におったことか・・

事件当日、泣きながら、帰宅した娘の手を引き、教室に駆け込み
現場を見て、思わず私もへなへなと座り込んでしまった。

誰がやったかはわかっていて、書いている現場を見ていた子どももいて、
先生はその子に注意をしたとのこと。

思わず、職員室に駆け込み、ドア越しに先生と目が合うと、
「あ~、やっぱり来たか・・」という目で私を見て、そのいきさつを話してくれた。

「やったと言われる本人も認めていないんですよね~。
それに犯人はまだ他にいるかもしれないので、後日またお電話します」
とそっけない態度でそれっきり・・・

2週間後の学級通信の最後に、今回のことが事後報告で書いてあり、
「保護者の方も子供に余計な物を持ってこさせないように・・」
と締めくくってあった。

結局、先生はそのことについてクラスで話合うでもなく、
娘には慰めの言葉ひとつかけるわけでもなく、
ことを荒立てないように、盗まれたものを自分のポケットマネーで買って、
返すという行動を選んだ(実際、買ったままで、教室の隅においたままらしい)

そんなことで、先週の金曜日の懇談会では、保護者にめちゃめちゃ怒られたらい
そのこと以外でも、モンスターペアレント系の親に1時間、みっちり
先生の指導や態度を指摘され、何も言い返せず、目に涙を浮かべていたとのこと。
(泣くか!33歳すぎた男が!)

翌日の土曜日の授業参観では、教室でざわついているのを見かねて、
大声で生徒を注意したお父さんに、授業が終わり廊下で、
「そんなことでどうする!」とどなられたらしい。

そして、月曜日、学校に訪れた私の顔をみて、ハッとした顔を見せ、
夕方に家に電話がかけてきた。
コイツ、完全に忘れている・・そう思ったら、急に腹がたってきた。

「先生、お電話いただけるの、待って、待って、待ちくたびれておりました」

「・・・申し訳ございません」

「まあ、お忙しいでしょうから、忘れるのも無理はないかもしれませんよね。
でも、娘にも破れた本を持ってくるように言われて、持っていってもそれっきり・・
持ってこさせて、何をするおつもりだったんでしょうか?」

「買って返そうかと思い、自分でも何件か本屋まわったんですけど・・」

と・・・本の題名も出版社もひかえておいた様子もないと、娘は言っていたのを
思い出し、何より「買ってかえす」という間違った考えに、
さらに怒りの導火線に火がついた。

そこから、30分。
怒りを抑え、淡々と、あくまでも、優しい口調でお説教させていただきました。

そして私も、学校に持ってくるにはふさわしくない本
(メルヘンチックなお料理のレシピ本)を持っていったことは、親の責任であったこと、
また、あれだけの嫌がらせをされたことは、多かれ少なかれ、
娘にも原因があるかもしれないことを、素直に先生に認め、あやまった。

言うだけ言ったら、嘘のように心がすっきり・・
我慢しないで、もっと早く言えばよかった。

そのことを同じクラスのママに言うと、
「そうよ!若い先生は何にもわからないんだから、
気が付いたことはドンドン言って、保護者も子供と同じに先生を教育していかなきゃ、
成長しないの!」と言った。

そうか・・先生の教育ね~。でも、自分の子供もろくに教育できていない親から、
先生も教育されてもね~。

そして、昨日、今日とイケメン先生は学校を休んだ。
どうやら、風邪?らしい・・・
毎日、連日で保護者からの攻撃を受け、撃沈・・・といったとこだろうか・・

そう思うと、急に先生に対して申し訳ないような気がしてきた。

もしかして、連絡が遅れたのも、先生なりに悩んで、迷って時間がかかっていたのかもしれない。
「生徒を傷つけたくない」その一心で、「買って返す」という間違った解決方法を
選んでしまったことも、愛情があるがゆえのことかもしれない・・

もし、そうじゃないとしても、そう思うことにした。

学校で起きる問題は、先生だけでなく、生徒はもちろん、その家庭にも責任がある。
そのためにも、先生と保護者のコミュニケーションは不可欠であり、
お互い遠慮なく意見交換や相談できる関係でないといけない・・
今回のことで、私も多いに考えさせられ、反省した。

これからは、子供の成長はもちろん、先生の教師としての成長も、
暖かく見守っていきたいと思う。(もちろん、私の親として成長せねば)

頑張れ!イケメン先生!!

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