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こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

シノーポリの「タンホイザー」

2006年07月17日 19時05分08秒 | ワーグナー
今日は、祇園祭の山鉾巡行の日ですね。生憎、神戸は朝から雨です。京都もどうでしょうか。先週の月曜日、阪急三宮で祇園祭の団扇をもらい、その足で梅田を経由して、関大に行きました。前期の最後の講義でした。その梅田で茶屋町のタワーさんに寄りました。そしたら、DGのオペラのボックス物が20%OFFのセールをしてました。そこでついついシノーポリのタンホイザーを買いました。国内盤で4404円でした。
しかし、このCDは最近出たと思っていましたが、録音は1988年。もう20年近くも前になります。プラシド・ドミンゴ、アグネス・バルツァ、チェリル・スチューダー、マッティ・サルミネン、アンドレアス・シュミットなどの豪華メンバーをジョゼッペ・シノーポリが指揮するということで話題となったものですね。ドミンゴもバルツァも40代で脂ののりきったころです。またスチューダーはちょうど売り出し中でしょう。シノーポリも新進気鋭の指揮者って感じですかね。加えて、バーバラ・ボニーが若い牧童の役で出ていることも、今回初めて知りました。
しかし、これらのメンバーの中で、シノーポリは数年前に指揮中に急逝されました。まだこれからの指揮者だっただけに、惜しいことでした。また、スチューダーは、1990年代、八面六臂の活躍をし、多くのCDを録音し、飛ぶ鳥を落とす勢いでした。事実、彼女のCDはどれも素晴らしいものでした。しかし、数年前からはほとんど名前を聞かなくなり、1998年のバイロイト音楽祭の「さまよえるオランダ人」でゼンタを歌いましたが、往年の面影はなく、聞いていて悲しくなるようなものでした。詳しくは知りませんが、かなりいろんな役を歌っていたためでしょうか。誠に残念なことです。ハイティンクのワルキューレのジークリンデやアバドのローエングリンでのエルザ、シノーポリのオランダ人のゼンタなど、ワーグナーにも素晴らしい録音を残しているだけに、なんともでした。
しかし、このタンホイザーは、いいです。このオペラは、他のスタジオ録音としては、ショルティ、ハイティンク、バレンボイム、ゲルテスくらいしかないのですよ。これらと比べても、ドミンゴのタンホイザーは存在感抜群で、ヴェーヌスのバルツァも妖艶ですし、ヴォルフラムのシュミットも清新な感じです。加えて、スチューダーがいいです。第3幕の「エリーザベトの祈り」は、いいです。清楚でひたむきな中にも、情熱を感じさせる名唱です。加えて、サルミネンの重厚さもいいです。この人が加わると、安定感がでますね。シノーポリも頑張ってます。

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