ついにコロナも5類となり、やっと普段の日常に戻ることになりますねえ。8日に牛丼やさんに入ったら、アクリル板がなくなっていました。なんとなく寂しい気持ちになりました(笑)とはいえ、まだまだ油断はできないですよ。友人のお宅では一家全員が感染したとか。コロナ感染なんて他人事のように思いきや、まだワクチン接種も必要なんでしょうかね。一方で、高校生や大学生はマスクなしが多くなりましたが、それ以外では相変わらずです。マスク好きの日本人?
それはさておき、今回はベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73『皇帝』であります。演奏は、ウィルヘルム・バックハウスのピアノ、ヨーゼフ・カイルベルト指揮南ドイツ放送交響楽団。1962年3月15日シュトゥットガルトでのライブ録音であります。若い頃は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲と言えばこの曲でしたが、最近ではもしかすると最も聴かなくなった曲かもしれないですねえ。そうは言っても久々に聴くと、やはり立派でいい曲ですねえ。
バックハウスの演奏、やはりクレメンス=クラウスやイッセルシュテットとのモノラルとステレオのセッション録音が有名であり、一番よく聴かれているんですねえ。バックハウスのこの曲の録音は、なんと9種類もあるそうです。そのうちライブが6種。クナッパーツブッシュ、シューリヒト、コンヴィチューニー、カイルベルトとドイツの名匠たちとのものですね。1954年の来日ライブも残っています。上田仁指揮東京交響楽団です。また、カイルベルトとの録音ももうひとつ、1959年ストックフォルム放響とのものもあります。これらの中、このカイルベルトとの1962年盤は、バックハウスの一番最後の録音になります。バックハウス78才。逝去される7年前であります。少し残念なのは、モノラルなんですね…。
皇帝といえば、バックハウスとイッセルシュテットの演奏が高い評価を得ているんですね。確かに、オケもBPOの美しい演奏に、バックハウスの王道をいくピアノがとてもいいです。風格といい、剛毅さといい、それに美しさも加わっているのであります。 そして非常に整った演奏なんですね、これに比べて、今回のカイルベルトとの皇帝は非常に武骨であります。まずオケがVPOに比べると、いい意味での粗さを感じさせます。やはりVPOの美音ではないのですが、それゆえに、荒々しさが剛毅さを増幅させるようです。カイルベルトの演奏も力強く、豪快です。
しかしそれでいて、丁寧であり、緻密な演奏でもあります。バックハウスのピアノと、あるときは、しのぎを削ったり、圧倒したり、支えたり、いろんな局面での協調がとてもいいのですすし、見事であります。そして、バックハウスでありますが、ライブゆえのキズも多少ありますが、そんなことはまったく気になりません。そして、実に変幻自在裁であります。スケールの大きなピアノはとても気持ちがよく、「皇帝」に相応しい威容を感じます。そして一方では、玉がこぼれ落ちるような、しっとりとした美しさもあり、とても印象的です。またテンポもかなりの動きががあり、それも曲の深さにつながっています。
第1楽章、スケールの大きさと緻密さが合わさっての演奏であります。冒頭から雄大な表情がとてもいいです。そして、豪放も感じるがバックハウスのピアノはとても美しく響く。そして皇帝に相応しい演奏であります。第2楽章は、第1楽章から打って変わって、とても優しく歌い上げます。こんなピアノもバックハウスは誰よりも美しい。一音一音がしっとりと語りかけてくれます。第3楽章、快活なテンポで心地よい。ピアノはとても明快であります。オケと一緒にとても
重厚な響きでとてもいいです。
5月になったと思ったら、もう半分過ぎました。非常に気候もよく、気持ちがいいのですが、相変わらず仕事はたくさんたくさんであります。いつになったら樂になれるのか…。
(tahra TALT-043 2018年)
それはさておき、今回はベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73『皇帝』であります。演奏は、ウィルヘルム・バックハウスのピアノ、ヨーゼフ・カイルベルト指揮南ドイツ放送交響楽団。1962年3月15日シュトゥットガルトでのライブ録音であります。若い頃は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲と言えばこの曲でしたが、最近ではもしかすると最も聴かなくなった曲かもしれないですねえ。そうは言っても久々に聴くと、やはり立派でいい曲ですねえ。
バックハウスの演奏、やはりクレメンス=クラウスやイッセルシュテットとのモノラルとステレオのセッション録音が有名であり、一番よく聴かれているんですねえ。バックハウスのこの曲の録音は、なんと9種類もあるそうです。そのうちライブが6種。クナッパーツブッシュ、シューリヒト、コンヴィチューニー、カイルベルトとドイツの名匠たちとのものですね。1954年の来日ライブも残っています。上田仁指揮東京交響楽団です。また、カイルベルトとの録音ももうひとつ、1959年ストックフォルム放響とのものもあります。これらの中、このカイルベルトとの1962年盤は、バックハウスの一番最後の録音になります。バックハウス78才。逝去される7年前であります。少し残念なのは、モノラルなんですね…。
皇帝といえば、バックハウスとイッセルシュテットの演奏が高い評価を得ているんですね。確かに、オケもBPOの美しい演奏に、バックハウスの王道をいくピアノがとてもいいです。風格といい、剛毅さといい、それに美しさも加わっているのであります。 そして非常に整った演奏なんですね、これに比べて、今回のカイルベルトとの皇帝は非常に武骨であります。まずオケがVPOに比べると、いい意味での粗さを感じさせます。やはりVPOの美音ではないのですが、それゆえに、荒々しさが剛毅さを増幅させるようです。カイルベルトの演奏も力強く、豪快です。
しかしそれでいて、丁寧であり、緻密な演奏でもあります。バックハウスのピアノと、あるときは、しのぎを削ったり、圧倒したり、支えたり、いろんな局面での協調がとてもいいのですすし、見事であります。そして、バックハウスでありますが、ライブゆえのキズも多少ありますが、そんなことはまったく気になりません。そして、実に変幻自在裁であります。スケールの大きなピアノはとても気持ちがよく、「皇帝」に相応しい威容を感じます。そして一方では、玉がこぼれ落ちるような、しっとりとした美しさもあり、とても印象的です。またテンポもかなりの動きががあり、それも曲の深さにつながっています。
第1楽章、スケールの大きさと緻密さが合わさっての演奏であります。冒頭から雄大な表情がとてもいいです。そして、豪放も感じるがバックハウスのピアノはとても美しく響く。そして皇帝に相応しい演奏であります。第2楽章は、第1楽章から打って変わって、とても優しく歌い上げます。こんなピアノもバックハウスは誰よりも美しい。一音一音がしっとりと語りかけてくれます。第3楽章、快活なテンポで心地よい。ピアノはとても明快であります。オケと一緒にとても
重厚な響きでとてもいいです。
5月になったと思ったら、もう半分過ぎました。非常に気候もよく、気持ちがいいのですが、相変わらず仕事はたくさんたくさんであります。いつになったら樂になれるのか…。
(tahra TALT-043 2018年)
さて、マリーンズ絶好調です。ピッチャーが良いのでもしかしたらもしかします。
我が燕軍は調子が今一つですが、オールスターまで五分でしのげば何とかなると考えています。虎軍は監督が良いので脅威です。
さてさて、今春より東京に戻りました。4・5月は、トップ命令で全国行脚しました。先週は、岡山市北区・南区の現場にお邪魔しました。(日帰り)
駅の売り場が様変わりしたこと、相変わらず「ままかり」「大手饅頭」がうまかったこと、懐かしかったです。それでかなりくたびれました。
それでも仕事の合間を伺い。新宿のディスクユニオンに行ってきました。滞在は30分程度でしたが、ワンダーランドです。高校性の時のわくわく感は何事にも代えられないものです。
月曜日の朝はブログ拝見しています。ご自愛ください。