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花粉とメンデルスゾーン

2009年02月23日 22時32分55秒 | メンデルスゾーン
最近、どうも不調であります。その理由は、ズバリ「花粉」であります。ここ1~2年はましだったんですが、今年はいつもより少し早い時期ですが、その症状が現れてきました。今年は勤務地も変わったことが、そんなことの原因かもしれません。症状としては、目がかゆくてごろごろすることと、頭が重くボーッとする、加えて妙にしんどいことなんですね。鼻炎の薬を飲めば、かなり症状は改善するのですが、喉や鼻が妙に乾いたりするので、これまた難儀なんですねえ。4月の声を聴く頃には、いつもは治るんですが…。早めに医者に行けばいいのですが、それもなかなか毎年いけずに鬱々として、時期が来れば治ると繰り返しなんですねえ。とほほ、であります。

それで、今回はメンデルスゾーン。先に購入したメンデルスゾーンのマスターワークスの中から二度目の登場です。前回も触れましたが、このBOXにはメンデルスゾーンの多くの室内楽曲が収められております。これを聴きたかったのも、購入の大きな理由でした。その中から、今回は弦楽四重奏曲であります。メンデルスゾーンは、弦楽四重奏を番号のついているもので6曲残しています。彼の20才で1番を、そして6番は死の年にあたる38才にそれぞれ作曲されています。どれも聴きやすく、間違ってもベートーヴェンの後期のそれのような晦渋さは、微塵もありません。短調の曲にしても、深刻さや耳触りの悪いようなところはそれほど見れません。お人柄なんでしょうか。

そんな曲の中で、けっこう印象に残こり、なかなかどうしていいではないか、と思ったのが、6曲より前に作曲された、番号のない変ホ長調の弦楽四重奏です。これは1823年ですから、14才のころに書かれたものです。いわば習作のようなものでしょうか。そうは言っても、早熟の天才の面目躍如たる作品と思います。曲想は、モーツァルトとハイドンの影響は強く感じさせる古典派の曲のようです。第1楽章では、大声ではないですが、希望や喜びを感じる明るさがあります。みずみずしい感性を感じさせてくれます。そして、第2楽章アダージョでは出だし暗いのですが、中間部では明るさを取り戻します。この中も個性でしょうか。第3楽章メヌエット。ハイドンっぽい曲想です。まるで古典派のようですねえ。でも曲はなかなかいいです。そして、第4楽章は、初めて聴いたときびっくりしました。なんとフーガなんですねえ。いやー別に驚かなくてもいいのですが、いやはやでありました。まあ明晰な様子のフーガで、おもしろく聴けますね。これがこの曲の一番の聴きどころと言えば大げさでしょうか。

で、この曲、演奏はヘンシェル・クァルテット。2004年12月の録音です。まだ若手の団体ですが、なかなか巧さを感じます。若い感性が随所に聴けますが、少々大人しい気もします。でも録音も新しくなかなか聴き応えがありますよ。
そんなわけで、メンデルスゾーンの激安BOXも、ボツボツ聴いてますよー、という報告でした。
(RCA 88697420722 Mendelssohn Masterpieces 2009年 輸入盤)



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