
プロ野球も交流戦。マリーンズは、5割手前でごそごそ。少々打線が上向きですが、投手がなかなかです。先発、石川、ボルシンガーが計算できますが、他は、うーん。中継ぎも不安定。押さえの内も連投するとつらい。先日も5割がかかったドラゴンズ戦で三連投で敗戦でした。まあつらいところです。しかしドラゴンズの応援のチャンステーマは、なんと「サウスポー」。まるで高校野球みたい。なんでも2014年からだそうですが、独創性が欲しいところですね。
そんなことで、今回はヘルベルト・ケーゲルの演奏。このひとの演奏はほとんど聴いたことありませんでした。1920年生まれの旧東独の指揮者。アーベントロートの死後、ライプチヒ放響の音楽監督、そしてドレスデンPOの首席指揮者などとなり、東独を代表する指揮者となります。しかし、ドイツの統一後の1990年に、拳銃自殺しました。理由についてはいろいろ言われていますが決定的なものではどれもないみたいです。
このケーゲル、その死因も加わり、猟奇的なまでの個性派と見られがちですね。そんなこともあって、私はこれまでCDは一枚も持っていませんでした。 過日Weitbluckレーベルのセールがあったので、ブルックナーの演奏を買いました。それで、これはこれは、ということでした。そして、先日に東京出張のときに、disk unionでケーゲルのベートーヴェンの交響曲全集がありました。オケはドレスデンPO。5枚組で1300円でしたので、これはこれは、ということで購入しました。とはいえ、CapriccioからSACD盤が出ておりまして、そっちのほうも評判がよかったのですが、まあとりあへず、ということで…。1982-83年ドレスデン、ルカ教会での録音です。
しかし、東ドイツという国、もう崩壊して30年がたとうとしています。この国の音楽、1970年代には例えば、カラヤンがマイスタージンガーをSKDと録音するとか、そんなようなことはありましたが、それほど知られていなかったのかな、と振り返ると思ったりします。ということなどで、今回は、交響曲第8番へ長調作品93であります。
このケーゲルのベートーヴェン交響曲、どれも誠に素晴らしい演奏なんです。どの曲でもよかったのですが、あまり取り上げない第8番ということで…。まず、全体的にドイツっぽい音色で、聴くことで心が安まるようであります。ときたま、…と思うような音があるのですが、全体的には全く不満のない心地よいオケの演奏であります。この8番に関しては、なかなか厳しい演奏でもあり、スキがなく、細書から最後までが緊張感を持ち、ずんずんと進んでいく。鬼才と言われるような演奏かと思いきや、まったくの正攻法であり、これが伝統的な正統なベートーヴェン、と言わんばかりの印象であります。ところどころの迫力にもこと欠かずで、これもたいそう心地よいのでありました。
第一楽章。たいそう勢いがよく、快活に音楽が鳴っている。明るく屈託のないところもいいです。次第に熱を帯びてくるあたりも、聴いていて嬉しいですね。第二楽章、しっかりと楷書を正しく大きく書く、そんな印象の演奏ですかね。しかし、こんな演奏は私は好きですねえ。第三楽章メヌエット。たいそう立派なメヌエットになっています。硬質なところもなかなかしっかりとしており、これもこの演奏の特徴でもありますが、これまた好きですね。トリオのホルンとクラリネットでは多少の優雅さも見られますねえ。そして、第四楽章、最後にこの楽章の充実感は素晴らしい。きちんとしたところに、豪快さと熱が加わり、三度目ですが、こんな演奏は好きです。こんな演奏、生で聴いてみたいものです。各楽器の頑張りも気持ちがよいです。
交流戦、いよいよタイガース。昨日は九回に同点となりましたが、延長12回裏の最後の最後で中村のエラーで負けました。うー、しんどい敗戦でありました。今日はボルシンガーに頑張ってもらいたいですねえ。
(LASERLIGHT 15 947 1995年 輸入盤)
そんなことで、今回はヘルベルト・ケーゲルの演奏。このひとの演奏はほとんど聴いたことありませんでした。1920年生まれの旧東独の指揮者。アーベントロートの死後、ライプチヒ放響の音楽監督、そしてドレスデンPOの首席指揮者などとなり、東独を代表する指揮者となります。しかし、ドイツの統一後の1990年に、拳銃自殺しました。理由についてはいろいろ言われていますが決定的なものではどれもないみたいです。
このケーゲル、その死因も加わり、猟奇的なまでの個性派と見られがちですね。そんなこともあって、私はこれまでCDは一枚も持っていませんでした。 過日Weitbluckレーベルのセールがあったので、ブルックナーの演奏を買いました。それで、これはこれは、ということでした。そして、先日に東京出張のときに、disk unionでケーゲルのベートーヴェンの交響曲全集がありました。オケはドレスデンPO。5枚組で1300円でしたので、これはこれは、ということで購入しました。とはいえ、CapriccioからSACD盤が出ておりまして、そっちのほうも評判がよかったのですが、まあとりあへず、ということで…。1982-83年ドレスデン、ルカ教会での録音です。
しかし、東ドイツという国、もう崩壊して30年がたとうとしています。この国の音楽、1970年代には例えば、カラヤンがマイスタージンガーをSKDと録音するとか、そんなようなことはありましたが、それほど知られていなかったのかな、と振り返ると思ったりします。ということなどで、今回は、交響曲第8番へ長調作品93であります。
このケーゲルのベートーヴェン交響曲、どれも誠に素晴らしい演奏なんです。どの曲でもよかったのですが、あまり取り上げない第8番ということで…。まず、全体的にドイツっぽい音色で、聴くことで心が安まるようであります。ときたま、…と思うような音があるのですが、全体的には全く不満のない心地よいオケの演奏であります。この8番に関しては、なかなか厳しい演奏でもあり、スキがなく、細書から最後までが緊張感を持ち、ずんずんと進んでいく。鬼才と言われるような演奏かと思いきや、まったくの正攻法であり、これが伝統的な正統なベートーヴェン、と言わんばかりの印象であります。ところどころの迫力にもこと欠かずで、これもたいそう心地よいのでありました。
第一楽章。たいそう勢いがよく、快活に音楽が鳴っている。明るく屈託のないところもいいです。次第に熱を帯びてくるあたりも、聴いていて嬉しいですね。第二楽章、しっかりと楷書を正しく大きく書く、そんな印象の演奏ですかね。しかし、こんな演奏は私は好きですねえ。第三楽章メヌエット。たいそう立派なメヌエットになっています。硬質なところもなかなかしっかりとしており、これもこの演奏の特徴でもありますが、これまた好きですね。トリオのホルンとクラリネットでは多少の優雅さも見られますねえ。そして、第四楽章、最後にこの楽章の充実感は素晴らしい。きちんとしたところに、豪快さと熱が加わり、三度目ですが、こんな演奏は好きです。こんな演奏、生で聴いてみたいものです。各楽器の頑張りも気持ちがよいです。
交流戦、いよいよタイガース。昨日は九回に同点となりましたが、延長12回裏の最後の最後で中村のエラーで負けました。うー、しんどい敗戦でありました。今日はボルシンガーに頑張ってもらいたいですねえ。
(LASERLIGHT 15 947 1995年 輸入盤)
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