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GLANDSLAMのワルター田園について

2018年06月17日 18時11分00秒 | ベートーヴェン
米朝会談、これからうまく行くんでしょうか。朝鮮戦争の終結やいろいろと期待が多かっただけに、「これだけ?」と思ってしまうし、米大統領はいろいろと成果を内容を誇示するのではなく、強弁に終始してるところが、どうにも不安です。半島の非核化は実現できるのでしょうか。しかし、北朝鮮はなんともしたたかですねえ。金正恩さんの力でしょうか。このひと、正日さんが亡くなって、ポッと出て来て、政権を掌握。当初は操り人形か、とも思っていましたが、まさに祖父の再来なんでしょうかねえ。とにかく、米大統領、頑張ってくださいね。

それはさておき、私は仕事柄、神戸元町近辺への出張がよくあります。今月になっても、既に4回目。先週もとぼとぼと参上しました。終わってからは中古やさんに出没することが多いのですね。それで今回は、ワルターの『田園』のGRANDSLAMのいわゆる板起こし盤を見つけました。ワルターの名盤と言われているベートーヴェンの交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』。ワルターの晩年、コロンビア響とのステレオ録音の一枚です。1958年1月の録音です。

実は、お店にはGRANDSLAMのワルターの田園、二種類ありました。一枚は、2009年に発売されたもので、初出LPのMS6012を音源としたもの。もうひとつは、2010年に出たオープンリール・テープを音源としたものでした。例えば、オリジナルマスターなどに遡っての板起こしではなく、LPなどを音源としてCDに復刻するのがどれくらいの効果があるのかな、と???でした。でも、オーパス蔵なども、SPを音源としているので、まあそれもありですよね。それで、LPか、オープンリールか、どっちを買おうかと迷いました。後発の方が音はいいだろう思ったことと、前者は、田園だけですが、後者は田園に加えて運命も入っているので、そっちの方がオトクと思ったのでした。そして、解説によるとオープンテープからの復刻は「プチパチ・ノイスのない、いっそう透明な音で味わうことが出来」るそうです。果たして、どんな音で聴かせてくれるか、期待に胸がふくらむのでした。といっても、ワルターの田園は、SONYから発売されているCDを持っていますし、それもステレオ初期のもので、それほど音が悪いわけではないですが、確かに貧弱な音ではありますね。加えて、田園は持っていませんが、運命はLPで私、持っています。今の押入の中にあると思うのですが、それとの音の比較などはできませんでした。

そんなわけで、この田園です。第一印象は、それほど変わったかなという感じなんですが、聴き進むにつれて、非常に生き生きとしたオケの奮闘がしっかりと伝わり、同時にアグレッシヴな姿勢が聴かれ、嬉しくなってきました。従来のCDでは、コロンビア響の非力さがあったのですが、それもそれほど感じられなくなりました。うーん、昔のLPやオープンリールが偉かったのか、板起こし技術がすごいのか、よくわからないのですが、よりいい音で聴けるということは、素晴らしいことですねえ。もうひとつのLPからの復刻はいったいどんな音になっているのか。ただ、高音の伸びが少し欲しいなと思いましたが、それは仕方ないでしょうねえ。

また、この演奏については、もう語り尽くされている名演奏です。先述のように、やはり戦前の1936年の録音のように、VPOとの演奏ならよりよかったんでしょうが…。といって、このコロンビア響、いつも思うのですが、頑張ってます。それはワルターの力量なんでしょうねえ。そして、この演奏を聴くと、これがこの曲の理想型と思うのは、実に標題の情景が浮かんでくるような演奏なんですね。ワルターの演奏にいつも思うのですが、音楽が写実的なことです。それはメロディーを慈しむような歌わせ方であるとか、この人の巧さなんですが、この曲などは、特にわくわくしながら聴くことができます。第四楽章などの嵐でも、凄まじさだけではなく、細部までのいろんな配慮を聴くことができますからねえ。そんなところを聴くと、たいそうな説得力を感じます。こんな演奏、現在ではなかなか聴けませんねえ。

いよいよ本格的な梅雨ですね。そして交流戦も、マリーンズはあと一試合。さきほどもジャイアンツに、サヨナラ逆転勝ち。平沢くんの勝ち越し打。これでなんとか交流戦も勝ち越しが決まりました。めでたしめでたし。
(GLANDSLAM GS-2055 2010年)

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