
文化の日に、恒例の正倉院展に行ってきました。今年は予約制のため観客も普段の1/4くらいで、実にゆったりと見ることができました。天平十年の『周防国正税帳』の防人への給粮の部分が見れました。そして、興福寺東金堂を久々に拝観。白鳳期の日光・月光菩薩は山田寺からのもの。あの山田寺仏頭と同時期に興福寺にやってきたので、仏頭の脇侍かとおもったが、様式が違うそうです。その後、東大寺戒壇院の千手堂が公開しているので行ってきました。ここの千手観音、鎌倉末期のもの。小振りですが、実に立派でした。
そんなこんなで、今回は、JSバッハの編曲ものです。アンジェラ・ヒューイットによる『バッハ・ピアノ・アレンジメンツ』。ケンプ、マイラ・ヘス、ウォルトン、ダルベールなど、そしてヒューイット自身の編曲、全17曲を演奏しています。2001年4月、ロンドンのヘンリー・ウッドホールでの録音になります。
私はこの手の編曲ものはあまり好きではありません。やはり全曲を通して聴くべきであり、部分部分を取り出してそれだけを集めて演奏したり、聴いたりするのは、やはり曲の本旨とは異なるものだろう、ということ。また、このCDはピアノ版に編曲したものですが、それで曲の印象が大きく変わる。オルガンによる小曲からのものはそうでもないかもしれませんが、多くあるカンタータからのものは、特にそうなんですね。やはり、全曲をバッハが指定した楽器や形式で聴くことが必須のことと思っています。まあ、当たり前なんですがね。
しかし、都合の悪いことに、この編曲ものは、実にいいんです。もしかすると原曲よりも素晴らしい。本当によく耳に馴染んでしまうのです。困ったものです。やはり、バッハの音楽の懐の深さが尋常ではありませんね。原曲では得れないよさや感動なりを十二分に感じるのであります。それらは、編曲者のお陰かもしれませんねえ。
そして、ヒューイットのピアノもいいです。この演奏のよさも魅力でしょうね。ヒューイットは、今ややバッハ演奏の第一人者とも言える存在でありますね。私も東京で平均律を聴いて以来のファンであります。最近はベートーヴェンのソナタも録音しております。また、この人のバッハを生で聴きたいですねえ。このバッハは、彼女の愛用のFAZIOLIではなく、スタインウェイによる演奏です。まあ最近の音色とは少々違うでしょうかね。
このヒューイットの演奏は、聴けば聴くほど味わい深いものになりますね。全体を通じて非常に優しく,暖かい。テンポなどもかなり意図的な揺れがあります。それらから実に美しいバッハになりました。また、表情もそれぞれも曲に応じてのものであります。悪く言えば、バッハの意図を無視している限りにおいては、BGM的であるともいえるかもしれませんが、BGMとすれば、極上のものですねえ。でも、本当にバッハの音楽ってこれほど優しかったのかと思います。
前半は、有名な曲が多く、後半は、私的にはあまり聴かない曲が多いでしょうか。多くがピアノの弱音の美しさがゆったりと響き渡るところに限りない美しさと優しさが現れています。まず②「シチリアーノ」と③「異教徒の救い主よ」を聴けば、この様子がよくわかります。時折、消え入るような弱音、そして冒頭からの弱音などの表現は実に巧みであり、それが心に染み込んできます。⑧悩みの極み、⑪切なる願い、⑬汝の罪、⑰みな死すべき、などはこの演奏の特徴が非常によく出た曲と思います。こんな曲や演奏も生で聴いてみたいですねえ。
コロナ感染、またまた拡大してきましたね。医学関係者と政治家の考えの違いはなんとかならなですかね。経済を回すことの重要性もわかるのですが…。なかなか深刻であります。
(hyperion CDA673099 2001年 輸入盤)
そんなこんなで、今回は、JSバッハの編曲ものです。アンジェラ・ヒューイットによる『バッハ・ピアノ・アレンジメンツ』。ケンプ、マイラ・ヘス、ウォルトン、ダルベールなど、そしてヒューイット自身の編曲、全17曲を演奏しています。2001年4月、ロンドンのヘンリー・ウッドホールでの録音になります。
私はこの手の編曲ものはあまり好きではありません。やはり全曲を通して聴くべきであり、部分部分を取り出してそれだけを集めて演奏したり、聴いたりするのは、やはり曲の本旨とは異なるものだろう、ということ。また、このCDはピアノ版に編曲したものですが、それで曲の印象が大きく変わる。オルガンによる小曲からのものはそうでもないかもしれませんが、多くあるカンタータからのものは、特にそうなんですね。やはり、全曲をバッハが指定した楽器や形式で聴くことが必須のことと思っています。まあ、当たり前なんですがね。
しかし、都合の悪いことに、この編曲ものは、実にいいんです。もしかすると原曲よりも素晴らしい。本当によく耳に馴染んでしまうのです。困ったものです。やはり、バッハの音楽の懐の深さが尋常ではありませんね。原曲では得れないよさや感動なりを十二分に感じるのであります。それらは、編曲者のお陰かもしれませんねえ。
そして、ヒューイットのピアノもいいです。この演奏のよさも魅力でしょうね。ヒューイットは、今ややバッハ演奏の第一人者とも言える存在でありますね。私も東京で平均律を聴いて以来のファンであります。最近はベートーヴェンのソナタも録音しております。また、この人のバッハを生で聴きたいですねえ。このバッハは、彼女の愛用のFAZIOLIではなく、スタインウェイによる演奏です。まあ最近の音色とは少々違うでしょうかね。
このヒューイットの演奏は、聴けば聴くほど味わい深いものになりますね。全体を通じて非常に優しく,暖かい。テンポなどもかなり意図的な揺れがあります。それらから実に美しいバッハになりました。また、表情もそれぞれも曲に応じてのものであります。悪く言えば、バッハの意図を無視している限りにおいては、BGM的であるともいえるかもしれませんが、BGMとすれば、極上のものですねえ。でも、本当にバッハの音楽ってこれほど優しかったのかと思います。
前半は、有名な曲が多く、後半は、私的にはあまり聴かない曲が多いでしょうか。多くがピアノの弱音の美しさがゆったりと響き渡るところに限りない美しさと優しさが現れています。まず②「シチリアーノ」と③「異教徒の救い主よ」を聴けば、この様子がよくわかります。時折、消え入るような弱音、そして冒頭からの弱音などの表現は実に巧みであり、それが心に染み込んできます。⑧悩みの極み、⑪切なる願い、⑬汝の罪、⑰みな死すべき、などはこの演奏の特徴が非常によく出た曲と思います。こんな曲や演奏も生で聴いてみたいですねえ。
コロナ感染、またまた拡大してきましたね。医学関係者と政治家の考えの違いはなんとかならなですかね。経済を回すことの重要性もわかるのですが…。なかなか深刻であります。
(hyperion CDA673099 2001年 輸入盤)
さて、医療関係者が心配していた通り、コロナの感染者が急増していますね。まあ、人が移動し、会話をし、飲食をすれば、当然、感染者は増えますよね。税金を使い、感染者を増やし、医療を逼迫させ、一体、この国を、どうしようと、しているのでしょうか?時の、権力者は。
ところで、ジャイアンツが、全く、力不足です。色々な切り口がありますが、クリーンナップが、仕事をしていません。点数を入れなければ、勝てません!ジャイアンツ、ロッテより、弱いんじゃないでしょうか。それにしても、SBは、強いですね。