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最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

オッターでもっと聴きたい、バッハ

2023年11月05日 23時59分00秒 | バッハ
今年の日本シリーズ、関西対決ということもあって見てます。どっちが勝ってもいい試合は見るのも楽ですね。普段にはない緊張感があるせいか、おもしろいですねえ。関西は大盛り上がりです。その中で、某民放では、ニュース番組のMCまでが熱狂的な阪神ファン。ゲストやコメンテーターならいいのですが、MCまでもが阪神阪神、というのを聴くと、少々興ざめであります。まあ、関西ではこんな放送が支持されているんだろうから、私だけが変人なんでしょうね。

ということで、今回はアンネ・ソフィー・フォン・オッターによるJSバッハのアリア集。オッターの独唱が、カンタータから4曲。マタイ(憐れんでください、神よ)とロ短調ミサ(神の子羊よ)から1曲づつ。テノールとのデュエットが2曲、ソプラノとのデュエット曲が1曲。合唱が1曲。そしてシンフォニアが2曲。まあ、けっこうバラエティに富んでいます。オッターの独唱だけなら、少々飽いてしまうことも考えての構成かもしれません。

演奏は、アンネ・ソフィー・フォン・オッターに加えて、声楽がカーリン・ローマン(S)、アンデルス・J.ダーリン(T)、トマス・メディチ(T)、ヤコブ・ブロッホ・イェスペルセン(B) 。そしてラース・ウルリク・モルテンセン指揮とオルガン、そしてコンチェルト・コペンハーゲンであります。2008年6月コペンハーゲンでの録音であります。

このCDは、私が大好きなオッターによるバッハということで、発売からすぐに購入しました。オッターのバッハは、マタイなどは、ガーディナーやショルティの演奏のソリストとして聴くことができますが、まとまって聴くことは困難だったので、このCDの発売にはけっこう喜んだ記憶があります。しかしながら、これはこれでカンタータなどから曲を集めたものであり、それが連続すると、けっこう辛いときもあったなあ、と思ったのでありました。

オッターを初めて聴いたのは、1993年だったか、グリーグの歌曲集のCDでしたかねえ。そして1994年のクライバーとウィーン国立歌劇場の来日公演。『ばらの騎士』とオクタヴィアンを見ました。それ以来、大好きなMSであります。そのほか2002年のグライドボーンのカルメンや、最近では、2013年のザルツブルグイースターの『ジュリオ・チェーザレ』のコーネリアもよかったですねえ。もっとオペラも見たいのですが、なかなかであります。そして最も聴きたいのは、『大地の歌』なんですがねえ。

このバッハですが、例えばショルティとのマタイからの『憐れみたまえ』は1987年の録音とショルティの下ということもあり、力業が目立つ歌唱ですが、この20年後の歌唱は、澄んだ伸びやかな美声を駆使し、内省的で艶っぽい歌唱は、とても心の染み込みますねえ。また、ロ短調ミサの「アニュス・デイ」も、私的にはテッパーの歌唱が一番好きですが、このオッターも勝とも劣らずであります。しかし、美声であり、その静的で真摯な歌唱は、訴えかけるものがあります。とてもいいですね。この2曲は、超有名曲であり、特に印象深いのであります。

その他にはカンタータからのアリアですが、けっこうバラエティに富んだ選曲です。バッハの懐の深さを感じます。そして三曲の二重唱曲がありますが、他の声と比較することで、これがまたオッターの歌声が引き立ち、そのよさをとても実感できます。また、カンタータ第197番の「あらゆる煩いの苦悩を」はゆったりとしたテンポの中に、切々と歌われる美しさは、オッターならではであります。カンタータ第74番の「何も私を救うことはできません」も、活発な歌唱でおもしろいですねえ。カンタータから抜き出してのCDは、なかなか編成が難しいと思うのですが、独唱に二重唱が加わり、そして曲調の多様さで、オッターの素晴らしさが時間できるのが、とてもいいです。

ということで、タイガースが日本一になりましたね。1985年以来の38年振りということ。とりあえずは、おねでとうございます。昨日の山本由伸の好投でバファローズ有利かと思いましたが…。今日も4回の宮城の大山への死球で流れが変わりましたね。残念でした。
(Archiv 477 7467 2009年 輸入盤)

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