
お盆休みも終わりまして、高校野球もあと少し。まあ、なんとなく夏ももう少しだなあって思う時期になりました。若干、朝晩もすごしやすくなりましたかねえ。8月に入ってから、職場で三回の重要書類が紛失するという事件が起こりまして、管理の杜撰さが浮かび上がってくるとともに、捜索に振りまわされるということになりました。結果的に発見されて、事なきを得たのですが、小心者の私としては、思い悩む日々でありました。勘弁してほしいことですねえ。とほほ。
ということで、今回はハイドン。マルク・ミンコフスキ指揮のレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル(ルーヴル宮音楽隊)によるザロモン・セットから、交響曲第94番ト長調『驚愕』Hob.I-94であります。このCDはつい最近発売されたもので、7月中旬に中古やさんで見つけました。そのときは買わなかったのですが、下旬にまだあったら買おう、って思っていったところ、まだ売れずにあったので、入手できました。こんな新譜が中古やさん買えて、ラッキーでしたね。ほくほくであります。2009年6月、ウィーン,コンツェルトハウスでのライブ録音です。
近年、ハイドンの交響曲の新録音ってのは、あまり聞かないように思うのですが、そんな意味でこの録音は貴重です。昨年の11月にミンコフスキの初来日公演がNHKの『芸術劇場』で放送されていましたが、ミンコフスキ、なかなかのムダのないキビキビとした指揮振りで、ルーヴル宮音楽隊もけっこう大人数で、うーん、古楽器のオケですねえ、ってところでしょうか。そして、この演奏もそうなんですが、もはやハイドンの演奏は、古楽器でやるのが当たり前だということを痛感しましたね。CDで聴くにはモダン楽器もよく聴きますし、それはそれで良さはあるんですがね。今後モダン楽器のハイドンの新譜なんてあまりでないでしょうね。でも、こうやってこのロンドン・セットを12曲を聴くと、やはりこの12曲というのは名曲であります。
この演奏、けっこうの人数のようで、音の厚みを感じます。しかし、演奏の透明感をいたく感じるのも、ミンコフスキの力量でしょうか。演奏の強弱もしっかりしていますし、木管などの音色も、また演奏も特質をとらえたものが聴けるので、なかなか興味深く聴くことができますね。古楽器の演奏も、それほど違和感なく入っていきます。細かい表現も、ミンコフスキのよく考えたものでしょう。そんな風に感じられる演奏であります。94番ですが、まあ第2楽章に注目される曲ですが、全体的にも充実した内容の曲ですね。第1楽章序奏から思い入れたっぷりのフレーズが聴けます。そして主部に入っても、流麗なそして迫力ある演奏。ただ、ときおりの乾ききったような音色が気になるが、これは古楽器の特徴ですかねえ。そして、問題の第2楽章。単調な主題の繰り返しのあと、なぜかもういちど、より小さくなって聴かれたあとが、問題の箇所であります。最初はいったい何が起こったのがよく分からず、まさに『驚愕』でありました。しかし、そののちは、普通に戻って力のこもった演奏が展開されます。うーん、この企画はどうなんでしょうか。どう判断すべきが迷いますが、言えることは、何度も聞くうちに、もうええやんか、って思ってしまうのも事実です。ネタバレになるのでこれ以上は言いませんが…。第3楽章メヌエット。テンポは少々速めですが、堂々とした分厚いメヌエットです。そして、第4楽章でも、オケの響きは引き続き派手めです。活発な展開で、あっという間に終わってしまうのが少々残念ですねえ。この演奏、ときたまオケに空虚な迫力を感じてしまうとことがあります。まあ、ドイツのオケとは響きが多少違うのは、当然と言えば当然ですがねえ。
話しは変わりますが、8月14日に岡山で「保科洋 岡山大学交響楽団常任指揮者就任45周年 記念演奏会」というのがありまして、演目はマーラーの復活がメインでした。これは行こう!と思ってましたが、まったく忘れてしまって…。残念でした。物覚えが悪くなったですねえ。これも加齢のせいでしょうか…?
(Naive V5176 2010年 輸入盤)
ということで、今回はハイドン。マルク・ミンコフスキ指揮のレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル(ルーヴル宮音楽隊)によるザロモン・セットから、交響曲第94番ト長調『驚愕』Hob.I-94であります。このCDはつい最近発売されたもので、7月中旬に中古やさんで見つけました。そのときは買わなかったのですが、下旬にまだあったら買おう、って思っていったところ、まだ売れずにあったので、入手できました。こんな新譜が中古やさん買えて、ラッキーでしたね。ほくほくであります。2009年6月、ウィーン,コンツェルトハウスでのライブ録音です。
近年、ハイドンの交響曲の新録音ってのは、あまり聞かないように思うのですが、そんな意味でこの録音は貴重です。昨年の11月にミンコフスキの初来日公演がNHKの『芸術劇場』で放送されていましたが、ミンコフスキ、なかなかのムダのないキビキビとした指揮振りで、ルーヴル宮音楽隊もけっこう大人数で、うーん、古楽器のオケですねえ、ってところでしょうか。そして、この演奏もそうなんですが、もはやハイドンの演奏は、古楽器でやるのが当たり前だということを痛感しましたね。CDで聴くにはモダン楽器もよく聴きますし、それはそれで良さはあるんですがね。今後モダン楽器のハイドンの新譜なんてあまりでないでしょうね。でも、こうやってこのロンドン・セットを12曲を聴くと、やはりこの12曲というのは名曲であります。
この演奏、けっこうの人数のようで、音の厚みを感じます。しかし、演奏の透明感をいたく感じるのも、ミンコフスキの力量でしょうか。演奏の強弱もしっかりしていますし、木管などの音色も、また演奏も特質をとらえたものが聴けるので、なかなか興味深く聴くことができますね。古楽器の演奏も、それほど違和感なく入っていきます。細かい表現も、ミンコフスキのよく考えたものでしょう。そんな風に感じられる演奏であります。94番ですが、まあ第2楽章に注目される曲ですが、全体的にも充実した内容の曲ですね。第1楽章序奏から思い入れたっぷりのフレーズが聴けます。そして主部に入っても、流麗なそして迫力ある演奏。ただ、ときおりの乾ききったような音色が気になるが、これは古楽器の特徴ですかねえ。そして、問題の第2楽章。単調な主題の繰り返しのあと、なぜかもういちど、より小さくなって聴かれたあとが、問題の箇所であります。最初はいったい何が起こったのがよく分からず、まさに『驚愕』でありました。しかし、そののちは、普通に戻って力のこもった演奏が展開されます。うーん、この企画はどうなんでしょうか。どう判断すべきが迷いますが、言えることは、何度も聞くうちに、もうええやんか、って思ってしまうのも事実です。ネタバレになるのでこれ以上は言いませんが…。第3楽章メヌエット。テンポは少々速めですが、堂々とした分厚いメヌエットです。そして、第4楽章でも、オケの響きは引き続き派手めです。活発な展開で、あっという間に終わってしまうのが少々残念ですねえ。この演奏、ときたまオケに空虚な迫力を感じてしまうとことがあります。まあ、ドイツのオケとは響きが多少違うのは、当然と言えば当然ですがねえ。
話しは変わりますが、8月14日に岡山で「保科洋 岡山大学交響楽団常任指揮者就任45周年 記念演奏会」というのがありまして、演目はマーラーの復活がメインでした。これは行こう!と思ってましたが、まったく忘れてしまって…。残念でした。物覚えが悪くなったですねえ。これも加齢のせいでしょうか…?
(Naive V5176 2010年 輸入盤)
岡大OBオケの『復活』は残念でしたね。弦楽器100人のトンデモ編成でしたが、演奏は素晴らしかったです!