6月は、祝日がまったくないので、けっこう辛いですねえ。19日までで、高速道路の1000円が終わりになるので、この週末は前回述べた津山にでも行こうと計画しておりました。しかし、生憎の雨で、中止となりました。まあ梅雨どきなので仕方ないですねえ。それで、おうちでお仕事をごそごそとしておりました。しかし、高速道路のことにしても、子ども手当にしても、これほど自ら掲げた公約をズタズタにした政権と政党も、珍しいですねえ。こうやって、一層の政治不信や無関心が増幅されるのでしょうねえ。そのときの責任者は、責任を取ってほしいものであります。
ということで、今回はシューマンであります。このところ、マルタ・アルゲリッチさんのBOXものが、相次いで発売されていますね。DGから出て、EMIもそれを追いかけ、Philipsからもと、まあこれだけ生前に全集のように再発売されるのも、珍しいですねえ。どれも格安なので、いくつか買ってしまいました。おそらくは、いまのアーティストで、まとまってCDが売れる数少ない演奏家なんでしょうねえ。こんなに安くしていいのだろうか、というより、こうでもしなければ売れない、と考えるべきなんでしょうね。私らは、激安もので、たいそう嬉しく思って飛びつきますが、そんな輩は一握りで、大多数はこうでもしなければ買ってくれない方々なんでしょうね。まさに「冬の時代」であります。
アルゲリッチが毎年6月に行っているルガノでのフェスティヴァルのライブ、毎年出されております。2010年のも「Martha Argerich and Friends live from Lugano 2010」と銘打って発売されました。3枚組で1600円ほどという、これまた安価でしたので、思わずクリックしてしまいました。
まあ、いろんな曲が収められているのですが、まず、一枚目のシューマンのヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調作品105であります。ルノー・カプソンのヴァイオリンとアルゲリッチのピアノです。この曲、まったく初めて聴く曲。だいたいシューマンのヴァイオリン・ソナタなんてあったんかいな。という始末。すんません。調べてみるとシューマンは三曲のヴァイオリン・ソナタを作っており、この1番は、シューマンがデュッセルドルフ市の音楽監督に就任した1850年に、フェルディナンド・ダヴィッドの要請で作曲。シューマン40才のときですね。この曲、わずか15分ほどの曲ですが、三つの楽章がどれも魅力的であります。第1楽章アレグロ・アパッショナート、憂いを帯びた中から浮かび上がる美しさ、第2楽章アレグレット、ゆったりとした曲、日曜日の昼下がり?のような優しさがいいですね。そして、第3楽章アレグロ・コン・ブリオ、一転して躍動感があふれる。ふたつの楽器の掛け合いから、情熱的な展開が曲を盛り上げます。最後に第1楽章のテーマが再現。短い曲ですがいいですね。まず、ヴァイオリンのカプソン。ほんとに実直で生真面目なヴァイオリン。まっすぐな音色で、一直線にシューマンを奏でています。アルゲリッチとも息の合ったところを聴かせてくれます。ピアノは、最初はヴァイオリンの背後での低音部を、という印象を持ったが、よく聴くと、やはりアルゲリッチのピアノ、一音一音が極めてダイナミック。カプソンを支えるとの印象を持つが、なかなかですよ。実に存在感のある雄弁なピアノです。第1・2楽章もアルゲリッチのピアノは聴かせてくれるのですが、第3楽章では、本領発揮とでもいうか、最も目立つところ。力強さと情熱的な演奏を聴かせてくれます。幾度か聴けるヴァイオリンとのユニゾンでも息はぴったりであります。
しかし、アルゲリッチさん、ジャケットの写真では、いつの間にか御髪も白くなられて、昔の黒髪の美しいイメージから、ずいぶんお年を召されたな、って率直に思いました。もっともその変化は、私たちにも平等に起こっているものなのですが…。いつまでも元気で活躍されてほしいものです。
(EMI 0708362 2011年 輸入盤)
ということで、今回はシューマンであります。このところ、マルタ・アルゲリッチさんのBOXものが、相次いで発売されていますね。DGから出て、EMIもそれを追いかけ、Philipsからもと、まあこれだけ生前に全集のように再発売されるのも、珍しいですねえ。どれも格安なので、いくつか買ってしまいました。おそらくは、いまのアーティストで、まとまってCDが売れる数少ない演奏家なんでしょうねえ。こんなに安くしていいのだろうか、というより、こうでもしなければ売れない、と考えるべきなんでしょうね。私らは、激安もので、たいそう嬉しく思って飛びつきますが、そんな輩は一握りで、大多数はこうでもしなければ買ってくれない方々なんでしょうね。まさに「冬の時代」であります。
アルゲリッチが毎年6月に行っているルガノでのフェスティヴァルのライブ、毎年出されております。2010年のも「Martha Argerich and Friends live from Lugano 2010」と銘打って発売されました。3枚組で1600円ほどという、これまた安価でしたので、思わずクリックしてしまいました。
まあ、いろんな曲が収められているのですが、まず、一枚目のシューマンのヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調作品105であります。ルノー・カプソンのヴァイオリンとアルゲリッチのピアノです。この曲、まったく初めて聴く曲。だいたいシューマンのヴァイオリン・ソナタなんてあったんかいな。という始末。すんません。調べてみるとシューマンは三曲のヴァイオリン・ソナタを作っており、この1番は、シューマンがデュッセルドルフ市の音楽監督に就任した1850年に、フェルディナンド・ダヴィッドの要請で作曲。シューマン40才のときですね。この曲、わずか15分ほどの曲ですが、三つの楽章がどれも魅力的であります。第1楽章アレグロ・アパッショナート、憂いを帯びた中から浮かび上がる美しさ、第2楽章アレグレット、ゆったりとした曲、日曜日の昼下がり?のような優しさがいいですね。そして、第3楽章アレグロ・コン・ブリオ、一転して躍動感があふれる。ふたつの楽器の掛け合いから、情熱的な展開が曲を盛り上げます。最後に第1楽章のテーマが再現。短い曲ですがいいですね。まず、ヴァイオリンのカプソン。ほんとに実直で生真面目なヴァイオリン。まっすぐな音色で、一直線にシューマンを奏でています。アルゲリッチとも息の合ったところを聴かせてくれます。ピアノは、最初はヴァイオリンの背後での低音部を、という印象を持ったが、よく聴くと、やはりアルゲリッチのピアノ、一音一音が極めてダイナミック。カプソンを支えるとの印象を持つが、なかなかですよ。実に存在感のある雄弁なピアノです。第1・2楽章もアルゲリッチのピアノは聴かせてくれるのですが、第3楽章では、本領発揮とでもいうか、最も目立つところ。力強さと情熱的な演奏を聴かせてくれます。幾度か聴けるヴァイオリンとのユニゾンでも息はぴったりであります。
しかし、アルゲリッチさん、ジャケットの写真では、いつの間にか御髪も白くなられて、昔の黒髪の美しいイメージから、ずいぶんお年を召されたな、って率直に思いました。もっともその変化は、私たちにも平等に起こっているものなのですが…。いつまでも元気で活躍されてほしいものです。
(EMI 0708362 2011年 輸入盤)
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