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ザンデルリンクのシューマン

2016年04月16日 23時13分30秒 | シューマン
最近、職場でもご機嫌ですね、とよく言われます。いやー、マリーンズ、絶好調ですね。現段階で11勝5敗(14日)。強いです。開幕からこんな好成績は、有史以来初めてのことかも。先発が5~6回まで2~3点で抑え、後半勝ち越すと盤石の中継ぎ抑えが大活躍ですね。ほんとに強いわ。でも、いつかは失速するときが来るので、それを如何に軽く、短期間にするかですね。本音としては、このまま勝ち続けて欲しい。時期尚早ですが、今年は優勝だ、とついつい思ってしまう4月でした。来週には期待のナバーロも加わります。

さてさて、今回はシューマン。交響曲第4番ニ短調作品120です。演奏は、来ると・ザンデルリンク指揮スウェーデン放送交響楽団。1990年3月4日の録音です。そもそもザンデルリンクはそれほど録音が多い指揮者でありません。現在ネットなどで見ましても、ベートーヴェンやブラームスの交響曲全集やブルックナーやショスタコーヴィッチのライブ録音などがチラホラあるといった状況ですねえ。旧東独に長かったことも、その原因かもしれません。

しかし、ベートーヴェンやブラームス、ブルックナーの交響曲の演奏は、幾度か取り上げましたが、実に素晴らしい。やはり、独墺系の曲では、彼の真価が十二分に発揮されますねえ。シューマンの演奏は、この他に、2002年5月19日のベルリン交響楽団との最後の演奏会でのライブがあります。この演奏については、いたく評判がいいのですが、残念ながら私は未聴であります。このCDは、品切れといった感じのようで、非常に残念なのでありました。他には、ザンデルリンクは、シューマンの演奏を残していないので、これも残念なことであります。

シューマンの交響曲第4番は、1841年に1番に続く二番目の交響曲として作曲されました。その後1851年から改訂がなされ、1854年に出版され、3番のラインに次ぐ曲として第4番になったのであります。私は、シューマンの交響曲はそのドイツっぽさが実にいいと思っておりまして、好みであります。

それで、ザンデルリンクの演奏なんですが、スウェーデン放響からたいそうな重厚な音を引き出し、実に堂々としたシューマンを聴かせてくれます。このオケ、かつてはチェリビダッケやブロムシュテットき鍛えられ、現在はハーディングが音楽監督ですが、なかなか渋いですねえ。そして、隅々にまで気持ちが込められ、緊張感に満ち、一瞬のスキも許さない音楽であります。それによって、実に生き生きとし、活力にあふれ、スケールの大きな演奏になっているのです。

第1楽章、出だしからただならぬ迫力を感じながら、主部に入ると非常な躍動感に満ちた音楽が展開されます。指揮者の音楽に対する思いがストレートに伝わって来ます。シューマンの音楽から、それほどの派手さはないが雄大で、意志の強さを感じさせてくれますね。第2楽章、ゆったりとしたテンポでシューマンの苦悩を示すよう。とはいえ、それほどの深刻さではなく、オーボエを筆頭にそれぞれの楽器の堅実な演奏が光ります。第3楽章スケルツオ。第2楽章のしっとりとした終わりから一転して、少々驚きの開始。中間部でなだらかに展開される。非常な丁寧さが目立ち、オケも丁寧な演奏になっていく。そしていつの間にか第4楽章へ。小気味よい躍動する音楽が、透明感一杯のオケによって繰り広げられる。オケの純度は高いですね。終楽章に相応しく、余裕を持ちながら、全力で疾走していくところが実にいいですね。

マリーンズ、イーグルスに三連勝したかと思えば、ファイターズには二戦連続して先発が崩れ、連敗しました。明日は、大谷先発。三連敗だけは勘弁してほしいですねえ。
(WEITBLICK SSS0143-2 2013年 輸入盤))

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