ロストロポーヴィチのチャイコ

先日から、どうもいけない傾向にありまして…。というのも、ＣＤのセットものを３つばかしネットでクリックしてしまいました。まず、第１に50枚ものです。第２に33枚もの、それに加えて、60枚ものであります。第１の50枚ものは先週届きました。あとの二つも月末には届くでしょう。加えて、20枚ものも欲しいな、って思っているのですが、やはり我慢だ！と今のところ思っています。、クリックしてしまったものとは、みなさんも買われたものではないと思います。第１はハで、第２はワで始まるものですね。第３のものは、値段的にも高いし、新発売のものではないので、わかりにくいですね。Ｈ○Ｖで特価で出てたものです。バで始まります。さてさて、正解はわかりますでしょうか？。別にクイズではありませんが…。恐るべし、物欲！であります。
それで、50枚組は、これまであまり聴いたことのない曲が多くあって、たいそうおもしろいです。これを全部しっかり聴こうと思うと１年くらいかかるのは必至なのでありますが、まずこれはと思ったのが、ラッススであります。いいですね。最高の癒しの音楽ですねえ。また、機会を見つけて言及したいと思います。
閑話休題、今回はこの50枚組と一緒に買ったロストロポーヴィチのチャイコフスキーなんです。５枚組でマンフレッド交響曲も含む全集です。遅れた追悼盤ですかね。1977～78年にロンドン・フィルハーモニーと録音したものです。ロストロポーヴィチの演奏については、チェロもそれほど聴いているわけではありません。指揮をしたものは、初めて聴くことになりました。けっこうＣＤも多く出ているのに、初めてとは恥ずかしいですかねえ？。どうも器楽奏者が指揮者に手を広げたものにはそんなに興味を持たないんですね。
今回は、この全集から交響曲第５番です。数多くの演奏がある５番ですが、ある意味おもしろく聴ける演奏です。効果的に揺れ動くテンポ、誇張された金管の咆哮、哀愁的で涙腺を緩ませる、極上のセンチメンタルな調べ、圧倒的な打楽器、など、たいそう楽しく聴くことのできる演奏です。おもしろい。ここをこんな風にするか！という部分が幾度となく楽しめます。特に気に入ったのは、第二楽章です。冒頭のホルンはいいですよ。こんな陰影に富んだ調べは初めてでしたね、このホルンに代表される演奏が繰り広げられ、うねるような旋律と相まって、なかなかいいなあ、と聴き込めます。ただ、楽章が進むにつれて、少々ちがう方向にいっているような印象をもってしまうのが少々気がかりです。しかし、これほど聴かせてくれるのも、ロストロポーヴィチの力量でしょうね。