先週の四日間、八重山諸島にお仕事で行っていました。神戸空港から那覇を経由して石垣島へ。小浜島・石垣島・西表島・沖縄本島を回りました。行く前は気温は26度以上で、半袖で十分だったのですが、どうも寒く、23~18度あたりで震えてました。天気も曇りが多く、海の青さも今イチでした。石垣島は、マリーンズのキャンプ地。二月になれば、マリーンズ一色になるんでしょうね(?)。ぜひ、そのころにまた行ってみたいものですね。
さてさて、今回はバッハのカンタータです。今年はそれなりにカンタータを聴いたなあ、と思いますが、なんせ曲の多さには、なかなか太刀打ちできず…であります。まだまだ頑張らないといけません。聴けば聴くほど、その奥の深さに頭を垂れるのみであります。
今回は、カンタータ 199番"Mein Herze schwimmt im Blut"「私の心は血の海を泳ぐ」BWV199であります。ヴァイマルで1713年8月27日に初演されました。三位一体節後第11日曜日のためのもの。これはソプラノ独唱により、1.レチタティーヴォ、2.アリアとレチタティーヴォ、3.レチタティーヴォ、4.アリア、5.レチタティーヴォ、6.コラール、7.レチタティーヴォ、8.アリアと構成されています。まず、「私の心は血の海を泳ぐ、罪の子が私の中で孵化して、神の聖なる目には私は怪物のようになっているからです。」「お前が、お前こそが、私をこのような苦悩に陥れたのです。悪徳のアダムの種よ、お前こそが、私の魂の憩いを奪い天国の扉を閉ざしてしまう。ああ、聞いたこともない苦しみよ!」と自らの罪を悔い、苦悩のどん底に苦しんでいます。しかし「しかし神は私を憐れんで下さいます。」「愛する神よ、私はみ前にひれ伏します。」と神に救いを求めます。すると「このような悩みと悔いに、突然、この慰めの言葉が降り注いだ」として、その結果「ああ、喜びに満ちた私の心よ、神は私と和解して下さいました。私の悔いと悩みをかえりみて下さって、救いの道を閉ざさず、み心を開いて下さったのです。」と、まあめでたしめでたしになるのでありました。
このカンタータ、演奏は、ジョン・エリオット・ガーディナー 指揮のイギリス・バロック管弦楽団。ソプラノの独唱はマグダレーナ・コジェナーです。2000年9月の録音。DVDでも発売されていまして、映像でも楽しめます。私は、最近ガーディナーのカンタータを聴くことが多いのですが、総合的にこの演奏が一番いいか、と思っているのです。管弦楽。合唱、独唱、これらが実に素晴らしい。音楽がきめ細かく精度が高いのです。このカンタータもそんなガーディナーの演奏をバックに、それ以上に素晴らしいのがコジェナーのソプラノなんですね。非常に丁寧に、一語一語を誠実に心を込めての歌唱には、頭が下がり感動的でもあります。私はこの人、これまであまり聴いたこととがなかったのですが、いいですねえ。リヒター盤のマティスもいいですが、それ以上と思います。シュワルツコップもこの曲を歌っており、録音が古いですがこれもいいです。
1,レチタティーヴォは、苦悩を吐露する劇唱。続いて、2ではオーボエが切々と心情を語るように伴奏をつとめます。こんな心情にオーボエはよく合いますねえ。静かな語り口でコジェナーは苦しみを尽きることないように歌います。そして、4のアリア。これが一番の聴きどころでしょうか。美しい曲。出だしは「オンブラマイフ」に似てますが。神への祈りが弦楽合奏をバックに歌われます。コジェナーは声量も豊かで、安定した歌唱で祈りを歌い、その歌声は感動的でもあります。控えめな印象も持ちますが、それがまたいいですね、6コラールではチェロのオブリガートとともに、本来なら合唱が歌うだろう曲をしっとりと歌います。そして8アリアでは神の救済への喜びが歌われ、これも控えめですが、管弦楽も喜びを示すような演奏とともに、ハッピーエンドとなるのでありました。
石垣島では、桃林寺や宮良殿内なども見れました。市役所前には、マリーンズ大嶺兄弟のポスターがありました。来年は二人とも頑張って欲しいですねえ沖縄本島では、摩文仁の第32軍の司令部壕跡には、時間がなく行けませんでした。残念でありました。
(ARCHIV 477 8735 2010年 輸入盤)
さてさて、今回はバッハのカンタータです。今年はそれなりにカンタータを聴いたなあ、と思いますが、なんせ曲の多さには、なかなか太刀打ちできず…であります。まだまだ頑張らないといけません。聴けば聴くほど、その奥の深さに頭を垂れるのみであります。
今回は、カンタータ 199番"Mein Herze schwimmt im Blut"「私の心は血の海を泳ぐ」BWV199であります。ヴァイマルで1713年8月27日に初演されました。三位一体節後第11日曜日のためのもの。これはソプラノ独唱により、1.レチタティーヴォ、2.アリアとレチタティーヴォ、3.レチタティーヴォ、4.アリア、5.レチタティーヴォ、6.コラール、7.レチタティーヴォ、8.アリアと構成されています。まず、「私の心は血の海を泳ぐ、罪の子が私の中で孵化して、神の聖なる目には私は怪物のようになっているからです。」「お前が、お前こそが、私をこのような苦悩に陥れたのです。悪徳のアダムの種よ、お前こそが、私の魂の憩いを奪い天国の扉を閉ざしてしまう。ああ、聞いたこともない苦しみよ!」と自らの罪を悔い、苦悩のどん底に苦しんでいます。しかし「しかし神は私を憐れんで下さいます。」「愛する神よ、私はみ前にひれ伏します。」と神に救いを求めます。すると「このような悩みと悔いに、突然、この慰めの言葉が降り注いだ」として、その結果「ああ、喜びに満ちた私の心よ、神は私と和解して下さいました。私の悔いと悩みをかえりみて下さって、救いの道を閉ざさず、み心を開いて下さったのです。」と、まあめでたしめでたしになるのでありました。
このカンタータ、演奏は、ジョン・エリオット・ガーディナー 指揮のイギリス・バロック管弦楽団。ソプラノの独唱はマグダレーナ・コジェナーです。2000年9月の録音。DVDでも発売されていまして、映像でも楽しめます。私は、最近ガーディナーのカンタータを聴くことが多いのですが、総合的にこの演奏が一番いいか、と思っているのです。管弦楽。合唱、独唱、これらが実に素晴らしい。音楽がきめ細かく精度が高いのです。このカンタータもそんなガーディナーの演奏をバックに、それ以上に素晴らしいのがコジェナーのソプラノなんですね。非常に丁寧に、一語一語を誠実に心を込めての歌唱には、頭が下がり感動的でもあります。私はこの人、これまであまり聴いたこととがなかったのですが、いいですねえ。リヒター盤のマティスもいいですが、それ以上と思います。シュワルツコップもこの曲を歌っており、録音が古いですがこれもいいです。
1,レチタティーヴォは、苦悩を吐露する劇唱。続いて、2ではオーボエが切々と心情を語るように伴奏をつとめます。こんな心情にオーボエはよく合いますねえ。静かな語り口でコジェナーは苦しみを尽きることないように歌います。そして、4のアリア。これが一番の聴きどころでしょうか。美しい曲。出だしは「オンブラマイフ」に似てますが。神への祈りが弦楽合奏をバックに歌われます。コジェナーは声量も豊かで、安定した歌唱で祈りを歌い、その歌声は感動的でもあります。控えめな印象も持ちますが、それがまたいいですね、6コラールではチェロのオブリガートとともに、本来なら合唱が歌うだろう曲をしっとりと歌います。そして8アリアでは神の救済への喜びが歌われ、これも控えめですが、管弦楽も喜びを示すような演奏とともに、ハッピーエンドとなるのでありました。
石垣島では、桃林寺や宮良殿内なども見れました。市役所前には、マリーンズ大嶺兄弟のポスターがありました。来年は二人とも頑張って欲しいですねえ沖縄本島では、摩文仁の第32軍の司令部壕跡には、時間がなく行けませんでした。残念でありました。
(ARCHIV 477 8735 2010年 輸入盤)
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