
もう8月も終わりですね。久々に野球であります。マリーンズ、今年も夏以降の大失速か、と思いきや大健闘。6連続カード勝ち越しと頑張り、首位楽天が5連敗したこともあり、2.5ゲーム差まで肉迫し、Kスタ宮城での三連戦に臨みました。結果は、なんと三連敗。初戦は田中にやられ、あとふたつは4点差から逆転負け。楽天、実にしぶとい。ほんと仙台では勝てません。うーん、なんでここまで打たれるのか、と思ってしまうような結果でした。ほんと、疲れました。
という大ショックから立ち直れず、三連敗の翌月曜日は仕事を休みました(笑)。それはさておき、今回は久々のプッチーニであります。過日フィギュアスケート大好きの娘が、ビデオを見ていたら、音楽にプッチーニの『ラ・ボエーム』を使っておりました。最初、これなんやったかなあ、と思って聴いてたのでありました。それで、久々にこのオペラを聴きました。いやー、やはりこのオペラはいいですねえ。ほんと、大好きなオペラであります。
それで今回は、ちょっと毛色を変えまして、1987年にレナード・バーンスタインが国立聖チェーリア音楽院管弦楽団、合唱団と録音したもの。出演は、アンジェリーナ・レオー(ミミ)ジェリー・ハドリー(ロドルフォ)バーバラ・ダニエルズ(ムゼッタ)トーマス・ハンプソン(マルチェロ)ジェイムズ・バスタラッド(ショナール)ポール・プリシュカ(コルリーネ)他であります。この演奏、最晩年のバーンスタインが当時30才代の若手歌手を起用して録音したことで有名になりました。しかし、やはり歌手とバーンスタインの当時の体臭がいっぱいの演奏に、それほどの評価はされなかったように思います。
しかし、このボエーム、パリのボヘミアンたちの青春譜。いつも思うのですが、これを腹の出た恰幅のよいロドルフォと、見るからにもうおばさんだというミミが出て来ても、歌は確かにうまいよな、と思うだけで、それほどの感動からはほど遠い。むしろ、力的には劣るけれども、若さあふれる演奏の方が、私は好きですねえ。バーンスタインもそれを意図したのでしょうか…。
しかししかし、このバーンスタインの演奏、確かに歌手は若いし、これを舞台で見るとそうおもうでしょう。それ以上にバーンスタインの指揮がまあゆったりとしたテンポでねちっこいのですねえ。最晩年の彼の特徴でしょうがねえ。プッチーニの旋律を慈しみ、噛み締めるような演奏。もしくは、粘着質で舐めるようとでもいいましょうか。なんといっても全編泣きのボエームでありました。そういった演奏は全く嫌いでなく、最近の妙にサラーとした演奏よりは、よっぽどいいのでありました。
ミミのレオーさん、少々高音が苦しいのですが、バーンスタインのテンポとねちっこい指揮に完全服従で、もともとそんな歌い方なのかもしれませんが、ここでも泣きのミミでありました。ロドルフォのハドリーさんも、「冷たい手」などでは、うーん濃いなあ、って思うことしきりでした。第二幕のもっと軽やかで楽しい雰囲気のところでも、まあ重いなあってところですかねえ。ムゼッタのもいつもとは違う。そして、第三幕、普通でも泣きの場面ですが、ここはふたりの熱唱がいいですねえ。気持ちは絶唱でありました。第四幕になると、男声のふたり、若きハンプソンさんとロドルフォの場面では、それなりに普通なんですが、ロドルフォとミミの場面になると、またまたバーンスタイン一色になっていきます。この主役のふたりはバーンスタインの指揮にもよく合っている、いや合わして、再び絶唱が聴け、うーん、こんなボエームはいいなあ、ということで終わります。私は、このボエーム、好きです。ミミの亡くなる直前に、第一幕の音楽などが流れて、昔を回想するあたりの音楽も、ほんとに泣かせてくれますよねえ。
それはさておき、楽天に三連敗のあと、ホークスには昨日今日と連勝。悪夢のような楽天戦でありました。それにしても、今週になってからは涼しく過ごしやすい毎日です。でも、また暑さが戻るんでしょうねえ。
(DG 453 109-2 1988年 輸入盤)
という大ショックから立ち直れず、三連敗の翌月曜日は仕事を休みました(笑)。それはさておき、今回は久々のプッチーニであります。過日フィギュアスケート大好きの娘が、ビデオを見ていたら、音楽にプッチーニの『ラ・ボエーム』を使っておりました。最初、これなんやったかなあ、と思って聴いてたのでありました。それで、久々にこのオペラを聴きました。いやー、やはりこのオペラはいいですねえ。ほんと、大好きなオペラであります。
それで今回は、ちょっと毛色を変えまして、1987年にレナード・バーンスタインが国立聖チェーリア音楽院管弦楽団、合唱団と録音したもの。出演は、アンジェリーナ・レオー(ミミ)ジェリー・ハドリー(ロドルフォ)バーバラ・ダニエルズ(ムゼッタ)トーマス・ハンプソン(マルチェロ)ジェイムズ・バスタラッド(ショナール)ポール・プリシュカ(コルリーネ)他であります。この演奏、最晩年のバーンスタインが当時30才代の若手歌手を起用して録音したことで有名になりました。しかし、やはり歌手とバーンスタインの当時の体臭がいっぱいの演奏に、それほどの評価はされなかったように思います。
しかし、このボエーム、パリのボヘミアンたちの青春譜。いつも思うのですが、これを腹の出た恰幅のよいロドルフォと、見るからにもうおばさんだというミミが出て来ても、歌は確かにうまいよな、と思うだけで、それほどの感動からはほど遠い。むしろ、力的には劣るけれども、若さあふれる演奏の方が、私は好きですねえ。バーンスタインもそれを意図したのでしょうか…。
しかししかし、このバーンスタインの演奏、確かに歌手は若いし、これを舞台で見るとそうおもうでしょう。それ以上にバーンスタインの指揮がまあゆったりとしたテンポでねちっこいのですねえ。最晩年の彼の特徴でしょうがねえ。プッチーニの旋律を慈しみ、噛み締めるような演奏。もしくは、粘着質で舐めるようとでもいいましょうか。なんといっても全編泣きのボエームでありました。そういった演奏は全く嫌いでなく、最近の妙にサラーとした演奏よりは、よっぽどいいのでありました。
ミミのレオーさん、少々高音が苦しいのですが、バーンスタインのテンポとねちっこい指揮に完全服従で、もともとそんな歌い方なのかもしれませんが、ここでも泣きのミミでありました。ロドルフォのハドリーさんも、「冷たい手」などでは、うーん濃いなあ、って思うことしきりでした。第二幕のもっと軽やかで楽しい雰囲気のところでも、まあ重いなあってところですかねえ。ムゼッタのもいつもとは違う。そして、第三幕、普通でも泣きの場面ですが、ここはふたりの熱唱がいいですねえ。気持ちは絶唱でありました。第四幕になると、男声のふたり、若きハンプソンさんとロドルフォの場面では、それなりに普通なんですが、ロドルフォとミミの場面になると、またまたバーンスタイン一色になっていきます。この主役のふたりはバーンスタインの指揮にもよく合っている、いや合わして、再び絶唱が聴け、うーん、こんなボエームはいいなあ、ということで終わります。私は、このボエーム、好きです。ミミの亡くなる直前に、第一幕の音楽などが流れて、昔を回想するあたりの音楽も、ほんとに泣かせてくれますよねえ。
それはさておき、楽天に三連敗のあと、ホークスには昨日今日と連勝。悪夢のような楽天戦でありました。それにしても、今週になってからは涼しく過ごしやすい毎日です。でも、また暑さが戻るんでしょうねえ。
(DG 453 109-2 1988年 輸入盤)
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