中国「禁韓令」暴走 サッカーW杯に装甲車、ホテルで太極旗の“踏み絵”も

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産経

中国「禁韓令」暴走 サッカーW杯に装甲車、ホテルで太極旗の“踏み絵”も

 中国の禁韓令が止まらない。在韓米軍の「高高度防衛ミサイル(THAAD)配備」を決めた朴槿恵(パク・クネ)氏が大統領職を追われた後も、客に韓国国旗を“踏み絵”させるホテルが登場するなど行動はさらにエスカレート。中韓が激突した23日のサッカーワールドカップ(W杯)アジア最終予選では、湖南省の会場周辺に装甲車が配備されるなど、厳戒態勢が敷かれた。

 23日のアジア最終予選では、試合前、会場に韓国国歌が流れると、中国のチームカラーの赤に染まったスタンドからは大ブーイングが発生。前半に中国の先制点が決まると地鳴りのような歓声が響いた。

 試合は1対0で中国が韓国を下したが、場外でも中国の勢いは止まらない。

 韓国メディアの報道によれば、中国の旅行各社は今月15日、韓国旅行の取り扱いを一斉に中止。この日は「世界消費者権利デー」で、中国国営中央テレビでは特別番組が組まれ、消費者の権利を侵害したとみなす国内外の企業を批判した。

 中国国内のクルーズ船社も同日付で韓国経由便を運営しないこととしており、韓国入港禁止措置は短くとも6月まで続くとみられる。

 韓国旅行の一斉ボイコットで、これまで中国人観光客であふれていた韓国の空港は火が消えたような状態に。韓国の人気リゾート地、済州島からも中国人が姿を消し、観光名所が閑散としている様子も伝えられた。

 こうした中国の嫌がらせは、韓国の経済成長に大きな影響を及ぼす恐れも指摘されている。

 ハンギョレ新聞(日本語電子版)は「THAADが(韓国の)経済成長率を0・5%ほど引き下げる」というシンクタンクの試算を掲載。「報復が続けば、韓国経済が被る損失は76億9000万ドル(約8800億円・付加価値基準)に達する」という。

 一方、韓国の怒りも沸点に達しつつあるようだ。韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は17日、ティラーソン米国務長官との共同記者会見で、中国の韓国に対する経済的な報復措置を念頭に、「不当な圧迫に(米韓)両国政府で対応していく」と表明。ティラーソン氏も中国の経済的な報復措置は「不必要で困った問題」と指摘した。

 韓国政府は20日、世界貿易機関(WTO)に対して「(中国の)協定違反の可能性」を提起したことも明らかにした。

 だが、中国は攻撃の手綱を緩める気はなさそうだ。

 中央日報(日本語電子版)は、中国国内のホテルの入り口に、中国語で「韓国のやつらを踏み殺そう」と記された韓国の国旗「太極旗」が敷かれている写真を掲載。旗を踏まなければ、ホテル内に入ることができない状況にあると伝えた。

 最近は中国当局による韓国人居住地に対する不審検問も相次いでいるとされ、駐中韓国大使館は中国を訪問する韓国人にパスポートを常に所持するよう呼び掛けているという。

 エスカレートする中国の対応は、朴前大統領の罷免を受けて実施される韓国大統領選への“揺さぶり”という側面もあるといわれる。経済を締め上げることで、大統領候補らにTHAAD配備の再考を迫っているというのだ。韓国は正念場を迎えている

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