漫画屋の離れ

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ボクシング:亀田戦に思う。

2006-08-06 06:51:11 | 日記
僕も、結構ボクシング好きな人間ですから亀田選手の世界戦は見ました。あまりリング外のボクサーのパーソナルには関心を持たなくなってきたので、亀田兄弟のイメージは不良っぽいガラのキャラで売っているというくらいにしか認識がない。どうせ売るためのテレビ局のキャラ作りに乗るのなんて馬鹿馬鹿しいし。

それにしても、疑惑判定の盛り上がりっぷりには驚いた。あらためて亀田一家って注目されているんだなーと知った思い。

そんなことより、個人的には今回の世界戦を見て、初めて亀田選手をボクサーとして認識し、興味を持つようになった。これまでの亀田選手に対する認識は・・・、

・初めて見た試合がもの凄いチューリップ・ガードだった(脇がら空き)。「いいのか?あれで」と思った。
・左のカウンターにはセンスを感じる。パンチは速い。
・首が細い。一発いいのもらったら、コロッと逝きそう。
・元王者で、ディフェンシブなアランブレットをストップした突進力は評価できる。
・あれだけ打ち続けられるのだから、相当量の練習をこなしている真面目な選手なんだろう。

という感じで、短い試合が多く、「わからん、いまいちわからん。」というのが正直なところでウソくらいキャラ付けもあって、どうも興味を持てなかった。

もちろん、今回の試合は僕も中差判定負けくらいに思っている。彼は王者ではない。だが、ベルトに対する根性、ガス欠になりながら戦い続けた精神力は非常に評価できる。

世界レベルの才能に恵まれず、才能こそ乏しいが、ベルトと勝利に対してハングリーさのあるボクサーが、意外にも王者になることが日本の選手にはよく見られる。西岡選手、葛西選手(なんでか帝拳に多い。帝拳が産んだ二人の王者は別格のハングリーさorキラー・インスティクトを持っていたが。)、名護選手等々すばらしいポテンシャルを持ちながらベルトは巻いていない。飯田選手や、戸高選手、セレス小林選手が彼らが取れないベルトを奪(と)っていることを、リスペクトしつつも違和感を覚えるのも正直なところだ。

それを考えると亀田選手は、まずハングリーさでは見かけでなく本物のハングリーさを持っている。ボクサーとしてのポテンシャルが抜群とは言えないが、いい部分はある。今回は完全に負けだし、僕の中では彼は王者ではない。だけど、いつか本物の王者になれるモノはもっていると思う。だからこそ今回の世界戦で初めて、亀田選手にボクサーとしての興味を覚えたのだ。

世界戦でも左のカウンターどりは良いタイミングで放っていたし、ボディー攻めも確実に相手を痛めていた。終盤、止めを刺されなかったのはランダエダもボディーが効いていた面はあるだろう。

とりあえず世界で戦える武器があるのはわかった。しかし、ここまで売ってきた倒し屋風のボクシングは世界では全く通用しないのも露呈した。下のクラスの、知らなかった選手だがパワータイプでないボクサーをパンチで後退させることも出来ない。ジャブをほとんど出さずに大物を狙うボクシングも通用しない。ボディーワークがなく、ブロッキングも乏しいガードで正面に立ち続けるボクシングは、相手を詰めることが出来なければ、サンドバックだ。

あういうキャラだし、アウトボクシングさせるわけにもいかないから、とりあえずジャブとブロッキングを鍛えて世界戦でも通用するプレスをかけるボクシングを作り上げる方向が正しいだろうか。基本的にメキシカンなイメージのボクシングだ。パワーには欠けるから連打とボディー打ちで相手を痛めつけつつ、カウンターをとるボクシング。あと首が細いのが気になる。アゴの形もいかにもモロそうだ。今回の世界戦でこの辺も暴露してしまったのではないか。

まあ、こんなとこで素人がグナグナ言ってもなんにもなりはしないのだけど。いやでも、結構ボクサーとして興味を覚えましたよ(^^。これまでのファン達はブーイングみたいだけど、判定うんぬんとか、日本のボクシング界の現状とかも、ちょっと思うところもあるけど、あんまり期待していないからなあ。やっぱwowowサイコーではあります。あっちは超人オリンピックですから。

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