おとうさんに寄りかかる

ココハウスの中で、お昼寝してたら
なんだか暑くなってきたので、
ちょっと場所を替えてみようかしら。

お、こんなところにいい具合に・・・。
デーンと寄りかかったら、
おとうさんのおなかでした。

若いころは、おとうさんにはあまり近づかなくて
そばを通っただけで、ファーッって怒ってたわたし。

来たばかりの時は、本当はおとうさんの枕で
おとうさんと一緒に寝ていたのでした。

でもある日、おとうさんがすっごい大きなくしゃみをしてから
わたしがビックリビックリして！！
それ以来、おとうさんには近づけなくなりました。
ネコは大きな音や声が苦手なんです。
おとうさんはそのたった１回のくしゃみを悔いていました。

でも、ここ数年はだんだんおとうさんのヤサシサみたいなもの
つまり、わたしに危害を加えない人だと分かったので、
わたしもジワリジワリ距離を縮めたのです。

最近の日課は、おとうさんがテレビの前にくつろぐと
何気なく傍らに行って、背中を向けることです。
そうすると、おとうさんは
「おじょうさま、いらっしゃったんですね」と言って
わたしの背中をナデナデしてくれるわけです。

時には、わたしの機嫌を損ねて
ちょっとネコパンチをあげることがあるんです。
おとうさんはその訳がわからないみたいで戸惑っています。

ナデナデの仕方に身が入ってないからか、
その訳はわたしの居所の悪かった虫に聞いてください。

でも、ナデナデのお礼に
毎朝、おとうさんのご出勤時には
玄関まで「いってらっしゃい」をしに行きます。
この前の病気でガリガリにやせてしまった時にも
ふらつきながらそのお務めを果たしたので、
おとうさんとおかあさんの涙を誘いました。

なーんか、自慢話みたいになっちゃいました～（笑）
ま、ネコって気まぐれですから・・・。