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美加レディースクリニック いちご通信

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着床前スクリーニング(PGS)とは?

2017-02-23 14:01:40 | 教えて美加ドクター 院長ブログ

着床前スクリーニング(PGS)とは?

先日、PGSに関する報道が新聞にのっていたようですので、PGSについてお話したいと思います。

体外受精‐胚移植法の技術は、非常に進歩してきており、さまざまな技術が生まれています。
子宮内に移植した胚が着床し、その後元気な赤ちゃんに発育するためには、受精卵(胚)の染色体が正常であることが重要です。でも、体外受精によって得られた受精卵(胚)は、外見からみるだけでは、染色体が正常かどうかは、全く判断ができません。見た目が非常にきれいであっても、染色体異常の胚かもしれません。
染色体異常の胚を移植した場合、多くは、全く着床しない(妊娠反応が陽性がでない)か、着床して妊娠に至ってもその後の発育が停滞または停止し、繋留流産または進行流産となります。...
異常な胚の移植を避け、流産の負担を避ける方法として、着床前スクリーニング(PGS)があります。海外ではすでに行われている方法ですが、日本ではまだ許可されていません。
昨年、着床前異数性スクリーニング(PGS)が日本産婦人科学会により臨床研究として承認されました。
PGSとは、体外受精後に得られた受精卵(胚)の細胞を採取し、その染色体を検査することにより、正常な胚を識別する方法です。正常であると判断された胚を移植することにより、着床率の向上、流産率の低下につながり、無駄な胚移植や流産を避けることができます。ただし、今回、臨床研究の対象となるのは、2回以上の流産、または、3回以上の体外受精―胚移植不成功の場合です。

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