平成27年2月14日(土)、第57回北海道生殖医学会 総会・学術講演会において下記の発表を致しました。
[胚移植前の子宮内膜刺激法の違いは臨床的妊娠率に影響するか]
美加レディースクリニック
佐藤 弘子、海鋒 亜梨紗、金谷 美加
【目的】
当院にて簡易的SEET法およびhCG子宮内注入法を施行し、臨床的妊娠率について比較検討を行った。
【対象及び方法】
2011年1月から2014年12月までに当院で行ったホルモン補充周期の凍結融解胚盤胞移植128周期(37.1±4.1歳)を対象にした。胚移植の2日前に未使用の培養液を子宮内注入することを簡易的SEET法と定義し、胚移植当日にhCG500単位を子宮内注入することをhCG子宮内注入法と定義した。簡易的SEET法のみ施行した群(A群)、hCG子宮内注入法のみ施行した群(B群)、簡易的SEET法およびhCG子宮内注入法を施行した群(C群)とし、臨床的妊娠率を比較した。
【結果】
各群の臨床的妊娠率はそれぞれA群42.6%、B群45.5%、C群52.1%であり各群間での統計学的有意差は認められなかった。
【考察】
今回のデータでは子宮内膜刺激法の違いが臨床的妊娠率に影響を及ぼすという仮説は判断保留となった。今後症例数を増加してのさらなる検討が必要と思われる。
以上