今、池口恵観著、空海「折れない心」をつくる言葉
という文庫を見ています。そこに良い言葉があったので、紹介します。いろは歌があります。
そこに対応している4字の漢字があるそうです。
それはよく見る
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☆「諸行無常」・・・あらゆるものは絶えず変化していて、とどまることがない。
☆「是生滅法」・・・生じて滅びるのがこの世のことわりである。
☆「生滅滅威」・・・その生滅さえも滅し終えて。
☆「寂滅為楽」・・・それらの静まることが安楽である。
とあります。
これらのものといろは歌をあてはめます。
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いろはにほへとちりぬるを「諸行無常」
わかよたれそつねならむ「是生滅法」
うゐのおくやまけふこえて「生滅滅威」
あさきゆめみしゑひもせす「寂滅為楽」
になるそうです。
これを見て心が少しだけ動きました。悩んでいたりしているとつい時間の感覚がなくなって、後々までもひきずってしまうことがよくあります。けれども、ひとつとして同じ感覚はなく、さらさらと流れる水のように変わらぬまま悠久のときを過ぎていくのです。
なんだかそのような感覚を自然の中に回帰しているようなおおらかな気分になるとすっかりと重くだるかった意識が変わっていきます。
これが不思議なところですが、いろは歌を見たり口ずさんだりするとそんな気分になることが多いです。
過去や未来を見るのではなく「今感じているこのとき(いのち)」を私は生きている(ALIVE)のだと腹に落ちていくのです。
何か悩んだり将来のことで不安になったときにはいろは歌を口ずさむと少しだけ楽に感じられるようになるかもしれません。
「前を忘れず後ろに生きず今あることの喜びを観じて枚に舞う」
こんなものがふっと出てきました。
ありがとうございます。合掌