今日は、6年前に挙式をした日。「もう6年だって!早いね~」という私に「まだ6年。長い人生のたった6年だよ」と旦那さん。そんなものかなぁ。。。
昨日は1日前倒しで、松涛の『Chez 松尾』でお祝い。素敵なお庭を見ながらお食事がしたくて、暗くなる前のランチにしました。
駐車スペースが2台しかないとの事で、早めに到着。20分前の11時40分でした。
12時まで奇抜なお皿や、私たちの為に作ってくださった『おめでとう』の言葉と名前の入ったメニューを眺めつつ、ワクワクして待ちました。
そして、乾杯!お店の方に促され、見られながらのぎこちない乾杯だったので、後で二人でやりなおしました。赤ワインとノンアルコールカクテル。
★最初は、ふわふわモチモチなひまわりのパン。他のパンも美味しくて、たくさん頂きました。
★フォアグラのコンフィ“サバ”風味
サバとはお魚の鯖ではなくて、葡萄を煮詰めて作られたもの。濃厚なフォアグラとコンソメの丸いゼリーの間に隠れていました。
かなり浅漬けでフランボワーズ風味の小蕪のマリネは、裏ごしされた山ぶどうのソースを付けながらポリポリと楽しみました。
色とりどりのキノコが生えた様な、かわいい盛り付けに思わず声をあげてしまいました。

★手長海老のリソレー
表面だけをさっと焼いたプリプリな海老に大感動な彼。「こんなとろける海老、初めてだよ。」と味わっている姿に思わず笑ってしまいました。確かに、中側のお刺身の様な甘い海老は、素敵でした。
手前の赤は、赤ピーマンです。赤ピーマンをギュッと絞って濃縮されたものを、伸ばしてパリパリに焼くらしいです。ちなみにクリスタリーヌと言うそう。お話しを聞いているのもとっても楽しい!まわりの緑は、パセリのソース。こちらも彩が美しいお料理でした。
スープの後に、お魚とお肉に合わせたワインを選んでもらいました。グラスを見ただけでおいしそ~。このワインのラベルには『森』という一文字が。漢字の『森』にそっくり(そのもの?)だけど、本当は全然違う意味の記号として描かれたんだとか。はっきり覚えていない事がとても悔しいけれど、何だか面白いお話のあるワインでした。
★厚岸産牡蠣のフランとポロ玉葱のクリームスープ
2層の冷製スープでした。下は濃厚な牡蠣のムース、上は泡のたったフワフワで玉葱の甘みたっぷりのメレンゲの様な食感。

★寒鰆のポワレ
1日おくと出てくるサワラの独特なくさみと調和させるために、黒クミンで香り付け。有田みかんの甘い爽やかなソースが添えられていました。
付け合せの野菜はスティックセニョール。ブロッコリーとアスパラの中間みたい。茎が柔らかくて、とっても美味しいお野菜でした。
夢中になりすぎて、写真を撮る前に一口食べてしまいました。。。
★ここでお口直しの柚子のシャーベット。この時点で、結構お腹がいっぱい。
★和牛頬肉の赤ワイン煮 レフォール風味
レフォールとは、西洋わさびの事。全く癖がなくワサビと言う言葉だけで『ダメ』な反応を示す旦那さんにも問題なく受け入れられていました。とろける様な頬肉は、とっても濃厚でした。パルメザンチーズを伸ばしたクリームソースも、また違う味わいが楽しめます。
奥の丸は、揚げた金沢産里芋を甘辛くからめたもの。
手前の豆は丹波産小豆を、コンソメで煮た全く甘くない小豆です。
どれも美味しいソースと一緒なので、パンを食べ過ぎてしまい、お肉まで完食できませんでした。前で今か今かと待ち構えているお兄さんがいたので、構わないのですが。

★食後のコーヒー。
とても可愛いカップ。これ、欲しいよぉ。カップの中には、松尾シェフの作品もあるみたい。
★平鹿林檎のムースとヴァルーテスープのアンサンブル カルヴァドスの香り。
とっても難しいネーミングのこのデザートは、林檎を丸ごと使用したムース。上の鮮やかな赤は、皮ごとすりおろして出しているそうです。お店の方が、少し照れながら『林檎三兄弟』なんて言ってましたよ。。。気持ちも分かるから、ちょっと古いけど良しとします。

これで終了。と思っていたら、なんと結婚祝いヴァージョンのお菓子が!!祝福の言葉とポラロイドの記念写真を頂きました。こんな立派なレストランでアットホームなお祝いをして頂けるとは思っても見なくて、このお店が大好きになってしまいました。
蝋燭の灯とお菓子を眺めながら、今まで何事も無く過ごしてこられた6年間を改めて幸せに思いました。

★手作りチョコ
デザートのチョコレートがあまりにも美味しかったので、特別にお買い上げさせていただきました。お家でもかなりチビチビと楽しんでます。ドラえもんの鈴みたい。
私たちが生まれて間もなく?できたシェ松尾は、伝統もあり風格のあるレストランでした。結構いいお値段になりましたが、味にもサービスにも大満足で良い思い出ができました。
気付いたら、15時30分。ランチに3時間半は、初めてでした。あっと言う間だったけど。また行けるといいなぁ。