今回の日本滞在の主要な目的地は"菅平"。昨年に続き、今年も8月20日(火)~22日(木)の3日間、神奈川県協会
レフリー委員会さんのご厚情により、同委員会主催のレフリー研修会に参加させて頂いた。
2度目という事で或る程度は勝手も解っており、その点では気が楽ではあったが、同時に、「昨年と比較される」立場である
ので、そういう意味では、このキャンプに参加する前、つまり春先以降の上海でのフィットネストレーニングには力が入った。
以下、昨年の様式に倣い、ざっとそのご報告を…;
【初日(8月20日)】
●午前:開校式。ザッとメンバーを見渡し、知ったお顔も有れば初めてのお顔もチラホラで、全体的に年齢層が若返った
感有り。もう一段上のレベルに進級したレフリーや、単に「予定が重なり参加出来なかった」というレフリーも勿論
居るが、1年間の活動内容により召集が掛からなかったレフリーも居るなど、「門戸が広い」と評判の当キャンプ
に於いても、必ずしも"無条件"という訳ではなさそう。今回も受け入れて頂いた事の有難さを しみじみと感じる。
●午後:レフリー実習
※芝浦工業大vs神奈川大(後半の40分のみ)【グラウンド:99】;
・今年も、2013年度版ELVでの初レフリー。昨年との変更点は「スクラムエンゲージメントのプロセス」のみと
いう事で、早速「クラウチ~タッチ~」とやってしまい組み直し。選手には「8月中はカンベンやでぇ」とジョーク
混じりでエクスキューズしてその場を凌ぐ。【我流処世訓: 「笑ってごまかせ」ではなく「笑かしてごまかせ」】
⇒コーチからのコメント:スクラムへのボールインの際、ノットストレートをもう少し厳格に取ろう。
●夜:講 義;
※レフリングスキルアップ講座(1);
◎スクラムマネジメント;
・バインドの位置(対面との距離)、フロントローの脚の位置、「安定」の徹底、"スロット"の意識。
・SHによるボールインのタイミング、ノットストレートの見極め。
◎レフリーのポジショニング(「好い」とされる位置=5+1);
・ボールが見える位置
・全体が見える位置
・次への動き出しが容易な位置
・判定が出来る位置(微妙な判定にも"問答無用"な位置)
・反則を予防出来る位置(プリベント出来る位置)
そして…;
・プレイヤーのスペースが確保されている位置
(↓) (↓) (↓)
・フラッシュポイントへの早い到達
・ボールラインランニング
・フィットネス
・ゲーム(の流れ)、チーム力、攻撃/守備体系への理解
【中日(8月21日)】
●早朝:ストレッチ~体幹トレーニング(←相当ミッチリとやりました、もとい、やらされました。);
●午前:講 義;
※レフリングスキルアップ講座(2);
◎レフリーに求められる"資質"とは;
・父性と母性
・年齢、経験値
・どの様な気持ちでゲームに臨んでいるか?
★空いた時間には"有名どころ"の試合なども見学。サニアの駐車場では思い掛ず小原師匠
と感動の対面(残念乍ら写真は無し)。
●午後:レフリー実習;
※龍谷大Bvs環太平洋大(40分ハーフで前後半)【グラウンド:31】;
★こちらも思い掛けなかった事だけど、龍谷大という事で、こんな人がピッチに…;
★ひと仕事を終え、トボトボと宿舎へ戻る途中、練習中のサクラフィフティーンに出くわした。
萩本さんが怒声交じりでご指導中。女子W杯アジア予選に向け、気合充分!
●夜:講 義;
※レフリングスキルアップ講座(3);
・ビデオ研修;
※懇親会;
・明朝の"マルチ"の事も考え、控え目にしたつもりだが、結構 呑んでしまった。やはり"レフリー話"でお酒を呑む
のは相当危険!!だという事を再認識。
(←15m、ちょっと長過ぎない? ライン自体もちょっと…)
【最終日(8月22日)】
●午前:急遽の予定変更により、"マルチ"及び筆記試験ともキャンセルとなり、代わりにレフリー(AR)実習が入る…との
予定が、該当チームの事情によりそれもキャンセルとなり、代わりに「私にだけのミッション」が課せられる。それは
と言えば…;
…という事で、写真では判り辛いかも知れないが、この方。日本の関東協会とNZのウェリントン協会とのレフリー
交換留学制度(毎年の恒例らしい)により、NZからの研修生=ジョー君(Mr.Joe)のアテンド中との事……で、
私のレフリーコーチより、「挨拶に行って来いっ!」という事でした。いやいや、お会い出来て好かったっす。。。
●午後:レフリー実習;
※中央大Bvs京都産業大B(40分で前後半)【グラウンド:34】;
・前日のフリーアサインにて、このカードの担当を自ら志願。先ず1試合目のAチーム同士の試合をレフリー
コーチが担当。私は次の第2試合を担当。
・今キャンプ最終日にしてようやくの晴天日。菅平高原は午前中から既に気温が高く、湿度は低いものの、
人工芝の"#34"は正に灼熱地獄であった。
・ブリーフィングで話した通り、両チームともボールをよく動くテンポの好いラグビーをしてくれたが、結果的には
中央大の一方的な展開となった。ノーホィッスルトライ(×2回)をはじめ、自陣からの独走トライも数本と、
まぁよく走らせて頂きました。泣いても笑ってもこれで今年のキャンプの最終戦。心地好い両脚の疲労を、
直ぐに落としてしまうのも勿体無いので、試合後のクールダウンは敢えてしない事にした…こんなんで好い
のか?!
★忘れてたけど、京産大といえば今年からこの方がHCに;
★一方、中央大にはセブンズ代表の羽野選手。走力も勿論、2~3人を引き摺り乍らでも
確実に10m位はゲイン。馬力の違いを垣間見た。
【2013年8月20日~22日 レフリー試合数】
・15人制/40分ハーフ×5本=2.5試合
-------------------------------------------
★2013年通算試合数(~8月22日):26試合
最後になりますが、神奈川県協会レフリー委員会の皆様、今年もサマーキャンプに参加させて頂き、本当に有難うござい
ました。これを糧に、今シーズンもレフリー活動に精進して参ります。
(←レタス、美味そう!)
Michael.