武漢への往路、夜10時過ぎの浦東空港・出発ゲート付近から何気無く外を見ておりますと、1台
の救急車がシップサイドに駐車して、何やら「人待ち」の様子…。

サイド、リアとも、ドアは全開です。

それから10分程度経ったでしょうか。中国南方航空A-321型機(たぶん)の前方"R1"ドア付近に、
人が出入りする様子が伺えます。

シップとは垂直方向に接続されたパッセンジャー・ボーディグ・リフト(PBL)の中でも、何やらザワザワと
した様子が伺えます。目を凝らして見ますと、白衣を着たドクター(?)の姿も確認出来ます。どうやら
この時点で、患者さん(?)は既にリフトワゴンの方に移送されていた様です。直ぐ目の前に救急車が
待機しているというのに、10分余もの間、PBLの中でいったい何をしているのでしょうか?

ところで、飛行機の事をシップ(Ship)と表現したりする様に、航空業界では「輸送の大先輩」である
船舶業界での慣わしを踏襲している事が少なくありません。「左舷側(ポートサイド)で接岸」もまた、
船舶業界からの由緒有る伝統で、通常 旅客が右側のドアから乗り降りする事は有りません。つまり
写真の情況は明らかに「通常ではない=非常事態」な訳です。
勿論 世の中には例外も有りまして、実は私も過去に2度 右側のドアから降機した経験が有ります。
最初は未だ国際線が就航していた頃の伊丹空港に、初めての海外旅行(グアム)から帰国した時
の事。ターミナルビルの端っこに引っ掛かるかどうかという中途半端な場所に"沖止め"されたB747の
"R1"からタラップに降り立ちました。もう1回がどこの空港だったのかが ちょっと思い出せないのですが、
やはり伊丹空港だったかも知れません。
とか何とか思い出に耽っておりますと、やがてストレッチャーに寝かされた状態の患者さん(?)が静々と
地上レベルに卸され…


無事、救急車に載せられた様です。
そして音も無く (…正しくは「聞えなかった」だけですが) 救急車はどこぞの病院へと急行して行った
のでありました。

決して頻繁ではないものの、恐らく結構アチラコチラの空港でこの様な光景が展開されているので
しょうね。
どこのどなたか存じませんが、旅先の 且つ夜間のアクシデントは誠に心細いもの。どうぞお大事に!
Michael.
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