これはルドルフ・シュタイナーによる口伝だが、以前恩師の一人であるジェラール・クロッケンブリンク氏から、ベートーヴェンの前世はあのギリシャ神話に出てくる、火を盗んだ神であるプロメテウスだ、と聞いたことがあり、なーるほどと思ったことがある。あのドラマティックで、時に切ないほどの悲壮感ただよう楽曲の背景を理解できたと思ったものだ。ギリシャ神話の神々はそのほとんどが天使であるから、時には天使が人間に受肉することがあるようだ。
そして、プロメテウスは長い時間の後、今度はあの「オルレアンの乙女」と呼ばれる、ジャンヌ・ダルクとして現れたという。これは初耳である。フランスを救った英雄でありながら、裏切りによって21歳の若さで火炙りに処せられ殺された魂だ。うーん、これも合点が行く。このふたつの前世をイメージしながら新たにベートーヴェンを聞くことにしよう。しかし、ベートーヴェンは過去生にとどまらず、ベートーヴェンとしての受肉の使命を全うした筈だ。それが「第九」であるような気がしてならない。ここにはあのシーラーの素晴らしい詩とともに人類と地球の未来がある。
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